昨日は、『無術』という面白い武道を、体験してきました。
力と力を戦わせるのではなく、
力を完全に抜いてひと突きで相手を倒すものでした。
普通、人の身体は、力が加わると、
加わった力に反応して、力が入ります。
強く掴まれると、身体が強張ることと同じです。
格闘技において、強い相手と組みあう程、自分の力が出ることも、
同じ原理だそうです。
一方、この無術では、どんなに強い力で掴まれたとしても、
自分は力を抜いて完全にリラックスします。
リラックスして相手と接していると、
どこに相手の力が『たまっているか』
が分かるので、そこを『動かす』だけで、
どんなに力んでいる相手でも倒せるものです。
体験ではなかなかできませんでしたが、
先生の術を間近でみると、目から鱗の衝撃でした。
これは自分の方に少しでも力が入っていると、力を入れていない振りをしても
絶対にできませんでした。
力を抜く訓練は、自分の身体がどうなっているかを正確に理解することが不可欠だそうです。
普通は力を入れるところを、力を抜く、
という逆転の発想。
そして、逆転の発想により、動かすべき一点、集中すべき一点を見つけるという鮮やかさ。
とても興味深かったです。
日常生活においてもこの考えは、応用できそうです。
例えば、大量のタスクを目の前にした時。
『よーし、やるぞ!』と腕まくりをして、力んでやるよりも、
リラックスして、どの一点に集中すると全体が動くかを見つけ、そこをやる。
すると、全体の効率が劇的に上がるかも。
訓練が必要なのは、力を加えられた身体が力むように、
大量のタスクを目にしたときに頭が戦闘態勢になってしまうのを、
いかに止めて全体を見るか。
無術と同じように、自分がどうなっているかを正確に理解することから
訓練していきたいと思います。