昨日に引き続き、東北のお話です。
今日は福島県に対話の文化作りをしようと
活動されている方とお話する機会がありました。
復興に向け、自分達でできること・やるべきことを考えよう、と
対話集会を開いたそうですが、中々前に進まないとか。
同じ地域に住んでいたとはいえ、世代はばらばら。
生まれ育った時代背景も違う。価値観も違う。
今、持っているもの、残っているものや、家族、友人も違う。
例えば、放射能についての見解。食事の際、
ある人が「この食べ物は○○ベクレルだから○○」といえば、
ある人は「いや、そうではない」と反論したり、
別の人は、何も応えない。会話にはならない。
そんな状況の中で、未来に向けての対話をしようとしても、
お腹の中にある考え、ネガティブな考えもさらけ出して
話し合うことはできず、もやもやしたまま時間だけが過ぎてしまうことが
多いそうです。
だから、その方は、背景の違う人同士でも話をし、前に進められるような
ファシリテーションのノウハウを学びにいらしたそうです。
いま、私が参加しているワークショップは
基本的に話好き・対話好きな人が集まっているいわば、ホーム戦。
ある程度スムーズに話し合いが進むのはある意味当たり前です。
次に、例えば企業研修でのワークショップ。
これは皆さん仕事なので、多少いやでも、たいていの人は逃げるわけにも
いかず、真面目な責任感から、最低限の参加はします。
だからホーム戦とまでは行かなくても、アウェイ戦まで行かない。
親善試合くらいでしょうか?
でも、福島県で地域の人たちでやろうとする対話は、
アウェイ戦のようです。
自分にできることを一つでも多く見つけていきたいです。