犬の混合ワクチンで予防するレプトスピラ症ってどんな病気? | みなとまちアニマルクリニックの「裏」ブログです。

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こんにちは。こちらは「非公式」ブログです。書いている内容は、あくまでも著者の一意見であり、賛否のご判断はお任せします。読み飛ばす程度に呼んでください。僕は自戒のつもりで書いてます。

 

結構驚くのが混合ワクチンのDMは毎年すかさず出すのに

 

混合ワクチンが何のためにあるのかを説明していない場合が多いこと。

 

半分詐欺みたいなもんだなって思うので僕は説明するようにしてます。

 

レプトスピラ症はその名の通りレプトスピラという細菌が感染することで起こる病気です。

 

重症例では腎臓や肝臓が傷害されて、場合によっては亡くなる場合もあります。

 

野外で齧歯類が保菌動物だとされていて

 

レプトスピラ(Leptospira interrogans)は主に田んぼや沼や水たまりで育つために

 

そのような環境に接する機会のある動物は感染する可能性があります。

 

傷口や粘膜に菌が付着したり

 

口から体内に入るなど様々な感染経路があります。

 

無症状で感染している子が

 

その辺に尿を引っかけます。

 

匂いを嗅ぐときに粘膜が接触します。

 

どうなるでしょう?

 

ドッグランや川遊びに行く方

 

何ならお散歩で外に出る方は予防できる病気なのでワクチンで予防すべきです。

 

ちなみに人も感染するので人獣共通感染症の一つです。

 

発熱、食欲不振、元気消失、震え、筋肉痛、嘔吐、脱水、末梢循環傷害(指先足先が冷たくなる)

 

呼吸が速くなる、不整脈、吐血、下血などなど

 

まあ悪い風邪ですので様々な症状を出します。

 

黄疸が出て、肝不全腎不全なんかも起こします。

 

診断はもちろん疑うことなんですが

 

レプトスピラに対する抗体反応の確認や

 

PCRや最近培養による菌の検出で確定診断します。

 

もちろん治療は抗生剤です。

 

潜伏感染の可能性もあるために

 

長期間の投与が必要になることもあります。

 

ということでワクチンも大事です。

 

何のためにワクチンを打つのか

 

ぜひかかりつけの先生に聞いてみてください。

 

そんなこと聞けないとおっしゃるあなた。

 

本当にその病院でいいの?

 

では。

 

 

 

 

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