好きを仕事にする
得意を仕事にする
という幸せな環境下にある人はどんくらいいるだろうか。
僕の友人に「丸屋」という屋号で
葵区の日銀の裏くらいの廃ビルで革物メンテの仕事をやってるやつがいる。
インスタを通じて2013年くらいに知り合い
僕が新卒で帰ってきたタイミングで富士のスタバで初対面。
彼は当時は工場で働いていたけれど
仕事以外は静岡の街で路上靴磨きをしたり
やらせてくれるお店を探してはそこでイベントを打っていた。
休みなんて言葉はなし。
努力といえば努力だし趣味だからできると言われれば納得できる。
2018年あたりか
遂に一念発起しお店を構えた。
昨日も夜は彼と飲みながら話していたが
まあ幸せそうだ。
けど現実的な苦労もある。
上記の仕事の概念で一つ抜けている。
緑の需要のあることという概念だ。
需要がなければ生きていくには厳しいということ。
普通に一般論で事業計画を立てた時に
僕なら絶対に革物メンテを仕事にしない。
食べていけないと思うからだ。
彼は自身でもそれを理解した上でやっている。
からやっぱり幸せなんだろう。
仕事として一番素晴らしいのは
好きなこと、得意なこと、需要があること
をマッチさせること。上記ベン図の中心に行くことだろう。
そんな人いる？
まあうちの院長は全くそれで
だからこそああいう働き方ができるんだと思う。
そしてああいう働き方ができるからこそさらに伸びるという
スーパースター状態。
たまたまそういう人が近くにいるから錯覚するけど
僕なんか全然違って
そもそも動物は好きだけど医療は好きじゃない。
人と話すのも苦手。基本的には無口で全然話さない。
僕を子供時代から知ってる人は僕が外科をするなんて怖すぎると思うし。
どちらかというと需要の方から入ってるのかな。
生きていきたいから妥協点を探したわけですね。
男子校ならではだけど医者なら女性にモテそう
食いっぱぐれなそう
というところ発信ですからね。
でも正直みんなこんなもんじゃないですかね仕事なんて。
自分の話をしちゃうと
実際僕は不向きだと思って体調を崩し一回臨床を去ってます。
こっちに戻ってきたのも何となくこのまま終わりたくないという反骨心からです。
そしてなんだかんだで今の感じになってます。
例えばあのまま県庁にいたら34歳なんて仕事には慣れてきたけど
ペーペーもいいとこで昇進も無理ですし仕事の内容も仕事量も自分では決められません。
多分趣味に生きたんだろうと思います。
なんだかんだ今の感じになって
本気で動物医療に取り組んでます。
抽象的ですが本音で良くしたいと思ってます。
昨日oncology（腫瘍の専門誌）が院長のとこに届いてて
普段は直ぐに読もうなんて思わないんですが
内容が外科系だったので普通に面白いと感じましたし
夢の中でも手術してたりしますし
何より手をめちゃめちゃ大事にするようになりました。
現役の人の看護師さんが僕の手術を見てくださることがあるんですが
（別に隠す必要もないので全然見てもらっても大丈夫笑 上手って謳ってないので）
そこの先生方の縫合と比較してマジでうまいし組織の扱いが丁寧といつも褒めてくださいます。
多分そういうことの積み重ねだと思います。
不得意なものというのは嫌いなことであることが多いと思いますが
不得意なものが好きになっていく段階があるんだと思います。
飲んでる時とか入眠する時とかに
ふと針を刺していくときの感触が部位別に頭をよぎります。
てことは副交感神経が働くような時にそうなっているんです。
これは多分好きの領域に入ってきてるんだと思います。
僕は研究室も腫瘍の研究室でしたし
がん学会に入って認定医の試験を受けようと考えていました。
実際後２つの講義で試験までいけるんです笑（4年前から止まってますが）
でも今は大山の方が全然興味がありそう。
そんな大山は整形外科がやりたくて新卒の病院に入ってます。
ここだけみても逆転してるんですね笑
僕なんか上記のベン図に共通項が見つからない状態でしたが
正直もう一つの円になっているといっても過言ではないです。
豆腐メンタルの僕がこういう風になるということは
誰でもそうだと思います。
今でも仕事はやらなくていいならやりたくないですよ笑
でもどうせやらなきゃいけないなら
いい仕事にしたいですし
やってる最中はかなりやってて楽しいもんです。
仕事はお金を得るためのものから
目標を達成するためのものに変わりました。
本気でいいやつを作りたいんです。
子供の頃からの夢ではありません。
苦手なこと嫌いなことをやってたら勝手に出来てた夢です。
多分現実にできます。
では。