「てんかん」ってなんで起こるかというと
興奮性神経系と抑制性神経系の活動のバランスが崩れるからです。
んで、お薬飲みましょとなるわけですが
抗てんかん薬(今はASDと呼ばれる)はどんなものなのってことを簡単に書いてみます。
ここまで書いちゃうとお分かりになるかと思いますが
興奮性神経を鎮めてあげるもの
抑制性神経を強化してあげるもの
という案外、言葉にしちゃうと単純明快なもんです。
てんかん発作では、起点となる脳の部位(発作焦点)で電気的興奮異常が生じます。
この興奮異常が拡散すると、発作部位は焦点性から全般性に移行します。(てんかん発作の拡延)
普通に使われる抗てんかん薬の全てに発作発生抑制作用と発作拡延抑制作用を有するとされてます。
特にゾニサミド(コンセーブ)、レベチラセタムは拡延抑制が強いことが報告されています。
獣医療で用いられる薬物で効果メカニズムが異なる薬物を組み合わせることで
相加的相乗的効果を期待できることがあります。
逆に、薬物相互作用により、併用すると代謝が促進してしまうことで
期待した相加相乗効果が得られない組み合わせもあります。
そのため、各薬物の特徴や実際の臨床報告をもとに薬物を選択し
投与計画を立てる必要があります。