フジテレビ『大奥』最終回の話 | 星野洋品店(仮名)

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とある洋品店(廃業済み)を継がなかった三代目のドラマ感想ブログ

※全編悪口です。

 

フジテレビ 木10『大奥』 1月18日スタート

 
歴史ファンの中学生のほうがまともなものを書くだろ。田沼意次が「天国」とか言い出して、ひっくり返ったわ。キリスト教徒かよ。御台所は下女相手に敬語だし、丁寧語と尊敬語の区別がつかないなら、時代ものを書くな。いや、現代ものですら無理だ。ここは敬語の国 日本だぞ? ジャニヲタのバカ女が観るものだから、脚本なんかテキトーでいいと思ってるな?
 
 
史実と違うとかいう話じゃないんだよ。そんなもんはいくらでも曲げればいい。松平定信が約20歳上に設定されていたって、面白かったからそれでいいんだよ。
 
でもね、将軍の後継者が養子の赤ん坊、元服するまで将軍が空位。これはない。なんのための幕府? 日本で唯一、兵権を持ってるんだよ? 外敵が攻めてきたらどうするのさ。御三家・御三卿にほかの適任者がいくらでもいただろ?
 
ほんとにね、高校の日本史の授業くらい聞いておけってんですよ。ぼくは世界史・地理選択だったので聞いてないけどね!
 
 
演出もひどかったなぁ。とくに将軍 家治役の亀梨和也。立ち姿がとにかくハマってないんだ。武士らしからぬ撫で肩で、威厳のカケラもない。肩パッドを入れてやれ。そのうえ、拳を固く握りしめるもんだから拳が外側に反りかえって、七五三詣りの幼稚園児が力みかえってるよう。主演の相手役を美しく撮ってやろうという愛はないのか?

 

その点、松平定信役 宮舘涼太はちゃんと着物を着て立ってました。衣装に着られていない。時代劇への出演を目指して自主的に殺陣の稽古をしているだけのことはあります。

 

 

亀梨和也本人はそう悪い俳優じゃないんですよ。NHKの『正義の天秤』は、なんでもかんでも野球に絡めたがる弁護士役がとてもよかった。このドラマはほんとにおススメ。でも時代劇の経験はないんだから、演出側で細かく芝居をつけてあげないと。
 
芝居巧者に囲まれて大役を演じるのは、亀梨和也には荷が重かったかなと思います。憂鬱そうなしゃべり方をするために、唇を動かさないので、なに言ってるのかわかんなかったし。それもさ、演出が指摘して直させりゃいいんだよな。