『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』 最終回の話 | 星野洋品店(仮名)

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とある洋品店(廃業済み)を継がなかった三代目のドラマ感想ブログ

フジテレビ 月9『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』 10月9日スタート

 

 

見 て 損 し た 。
 
感想としては5文字で足りるんだけど、腹が立ったポイントを記しておく。
 
いろいろあった末に、地方テレビ局はなぜか麻薬取引の現場を生中継することに成功しました。犯罪組織はなぜか無抵抗に逮捕されました。拳銃ぐらい持っておけよ。日本側のアネモネは壊滅したかもしれませんが、取引相手のメキシコの犯罪組織は生きのこっているはずなので、後日テレビ局に報復することでしょう。巻き添えで何人死ぬでしょうね。犯罪組織をナメないほうがいい。
 
犬探しジジィ・佐藤浩市は、レストラン・葵亭の先代シェフでした。横浜港に沈めてやりたい。なぜ大沢たかおに後を継がせた? 遅れに遅れたメインディッシュがようやく配膳されたのに、どうでもいいウンチクをベラベラしゃべりまくって客をさらに待たせるような男に。
 
それに、メインディッシュがエビフライ入りのお弁当って。客はデミグラスソースのビーフシチューを期待して来てるのに、わざわざ冷えた弁当を。しかも、アメリケーヌソース(甲殻類のソース)をベットリかけちゃったら、甲殻類アレルギーの客は食べるものがなくなるんだが。
 
あるコラムニストが、「レストラン編は、スベったときの三谷幸喜のようだ」と本作を評していましたが、三谷幸喜は〈ありそうもないこと〉は書くけど、〈ありえないこと〉は書かないよ。TVerで配信中の『王様のレストラン』を見てこい。
 
最後は取ってつけたようにキャスターとシェフが付きあいはじめ、逃亡者がレストランで働くことになりました。オーナーの犬も無事発見。でも、テレビで犬の捜索依頼が放送されたくだりとは無関係に、犬が自分から帰って来ただけ。なんて言ったらいいんだろう。こいつら全員どうでもいい。ぼくの視界に入らないところで勝手に幸せになるといいよ。
 
逃亡者編だけを独立させ、二宮和也と中川大志の関係をじっくり描けば、いいノワール映画になりそうだったけど、レストラン編が邪魔にしかなってない。3編の物語が最後にひとつになる……企画会議はさぞ盛り上がったことでしょうが、脚本にカネをかけない日本では実現不能だよ。