『女神の教室〜リーガル青春白書〜』最終話の話 | 星野洋品店(仮名)

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フジテレビ『女神の教室〜リーガル青春白書〜』

2度見るほどじゃないにしても、まあまあいい青春ドラマでした。作中の授業が法科大学院というより学部生レベルだったりしましたが、藍井先生役の山田裕貴が愛らしかったから、そんな欠点は帳消しです。

 

模擬裁判中に突然和解案が出て、椅子から転げ落ちそうになったり、大瓶の柿の種を抱えてボリボリ食べてたり、北川景子演じる人情派教師に感化されている自分に気づいて動揺したり。最終話、誰にも知られないところで微笑むのもよかった。藍井先生の顔にも、笑うという機能がついてたんですね。

 

 

しかし、ドラマの内容ではなく法曹界の現実の問題でゾッとさせられました。舞台となった弱小ロースクール卒業者の司法試験合格率は、なんとたったの5%。延べ1000人が法曹資格を得られなかったそうです。

 

「ロースクールの3年間を無駄だったと思わず、今後の人生に法律の知識を役立ててほしい」なんて綺麗ごとで済ませていいのかよ。1000人が2~3年の時間と200万円ほどのお金をドブに捨てたんだぞ?

 

2022年度、最も合格率の高かった京都大学法科大学院ですら68%。アメリカではロースクールを出れば8~9割は合格するそうですが、より司法試験が難しい日本にロースクール制度を持ちこむべきではなかったと思わせる最終回でした。ドラマ自体は〈友情・努力・勝利〉って感じで、面白かったけどね。