第41回blog句会「悠々自適」が悠人さんのブログで開催されました。
切れ字「けり」を使った初夏の俳句が60句出そろい、以下の10句を選ばせていただきました。
黒日傘日暮れの匂ひ畳みけり まるちゃん2323さん
日傘をたたむ場面に焦点をあて、日暮れの匂いを漂わせるという素晴らしい句。
光を弾く白でなく「黒日傘」であることもいいですね
最高得点となった句です。
棕梠の花硝子の夜空傾ぎけり マミーエリさん
硝子の夜空という背景で、棕梠の花を魅力的に描かれました。
「傾ぎけり」は、花の量感が伝わる表現だと思いました。
夏蝶に未遂の空のありにけり まるちゃん2323さん
「未遂の」という言葉が、こんなに素敵な雰囲気を醸し出すとは意外でした。
〇〇未遂。。。
つい悪いこと(犯罪とか)のほうを連想していたものですから(^_^;)
じつに詩的な俳句です。
クレマチス誰かの鍵を拾ひけり 悠人さん
この句にも「詩」を感じました。
クレマチスと「拾った鍵」は、かすかに響きあっています。
ほかの花ではダメな気がします。
鍵が持ち主の手をはなれたのは、一般には、わるいことなんでしょうけど、こうして俳句になると何か素敵ですね。どこの世界に通じている鍵だろう?という謎のせいかな。
谷深く老鶯深く消へにけり 歩櫓玉さん
「深く」という言葉が2回使われ、表現として成功していると思います。
大きい景(深き谷)の中へ吸い込まれるように姿を消した小さな存在(老鶯)をイメージすることができました。
夏の池吸い込む月に揺らぎけり 寿々さん
「吸い込む」という表現がいいなあと思いました。
子どもの頃、水に映った月を見て、ほんとうに不思議だと感じたことを思い出しました。
自分とは別の場所の池にも、映っているのかな?と思うと不思議で不思議で。。。
幟市勇気の眉を求めけり あ〜すけさん
「勇気の眉」、いい言葉ですね。
わが家にも、います。五月人形。
言われてみると、たしかに「眉」で凛々しさが表現されていると思います。
山の藤天空までも昇りけり 静可愛さん
ダイナミックですね。
山の藤の生命力を表現されました。
与謝蕪村も「藤の花雲の梯(かけはし)かかるなり」と詠んでおられます。
空につないだところがいいです。
願懸けし慈悲の心に牡丹咲く 静可愛さん
句の中に仏像という言葉は登場しませんが、静謐な面差しが浮かんできました。
牡丹の美しさと祈る心が調和しています。
上向きに折りぬ金封松の芯 けいやんさん
松は縁起物。そして松の芯は、「結び切り」の水引きのように、上向きです。
けいやんさん、結婚式にご出席でしたか?