物語を書く。未解決 | Suitably fine

Suitably fine

湊渡蓮です。歌手です。
活動は公開生放送、ニコ生、ツイッターが主です。
作曲を頑張ってます。
作曲は無理でした。
ドラマ出たり映画出たりライブやったりしてます。

2020年(予定)インディーズデビューします!!!

日に日に肌が黒くなってくる。
暑い。その一言しか出てこないそんな季節。
エアコンもつけてもこの部屋には意味がない。16度設定の意味なし木造の日当り良好過ぎて、毎日汗を流している。
カーテンはまぁこれでいいだろうと、何故かレースを買ったもんだから直射日光。
アイスを食べようもんなら片っ端から溶けていく。そんな部屋だ。
下手すると表に出ていたほうがマシ。そんな気がする。

俺はいつになったらこの部屋から脱出できるんだろうと、独りもんの戯言に過ぎない。
毎日夜にでかけバイト。
昼はこの部屋で寝るだけ。
コンビニの夜勤で朝まで働きここに帰ってくる。正直、コンビニに住みたい。
バイトでも出会いはなく、徐々に旧友達は結婚していった。
ましてもや夜勤で働いてるもんだから昼間遊べない。
友達は減っていった。


孤独だ。
死んでしまいたいとも思った。
友達もいない、親もとうの昔に死んだ。
部屋は汚いしひたすら夜勤でズタボロだ。
生きていてもきっとずっと働いてるんだろうな。

そう思っていたら体がフワフワ浮いていくように離れていった。
いや、実際は離れてないけど離れていくような気がした。
不安と楽しみがごっちゃになって気持ちが不安定になってきた。

トントンとドアの方でノックが聞こえた。
フワフワは消えて、俺はドアに向かって
「どちらさんですか」とぶっきらぼうに答えた。
答えは新聞の勧誘だ。人の睡眠の時間を取る厄介者だ。
いらないと告げてドアを締める。
ペラペラの布団に戻ると俺は天を仰いだ。
さっきの続きだ。

俺はなんのために生きているのか。
家賃を払って飯を食うため。
それしかない。
楽しみもなくて六畳一間。時計の針だけが悪戯にも過ぎる。
カチカチ音を鳴らし俺を不安にさせる厄介な奴。
時間は俺を焦らせる。
汗は流れていって布団がじんわりと湿っていく。

「あぁ、もうシャワーだ」
特に誰がいるわけでもないが、一人暮らしを何年もしているとひとりごとが増える。
下着姿の自分の体を見た。
なんて貧相な体なんだ。
一日一食、コンビニ弁当の廃棄で栄養不足。
目の下には真っ黒なくま。
不健康だなぁと軽く思いながら水を浴びる。
外の暑さとギャップがあり冷たい水は寒くなった。
次第に慣れ暑さは増したが。
水に打ち付けられ、生きていく喜びがないことに気づいた。
隕石でも落ちて死ねればいい。
そんなことを思っていた。

所詮、勇気ない人間だ。
死ねるはずがない。
俺は初めての自傷行為をした。
全身掻きむしって少し血が滲んだ。
水があたり少し痛んだ。
多少生きているような達成感はあった。
でも何かが足らなかった。

寝ても冷めても答えは出なかった。
俺はいつになったら楽になるのだろうか。

未完結エンド。