奈良県警の鬼塚友章本部長の辞職表明会見で流れる涙を視れば、彼の悔しさを推量することが出来る。
1995年(平成7年)4月 - 警察庁入庁のキャリア組。
入庁以来、これまでのキャリアの中でも要人警護といった警備・公安畑を歩み、「警備のプロ」として警察内部でも評価されていた。(ウィキペデア)
そして、自他共に認める「警備のプロ」の足元である奈良で今回の安倍射殺事件は起きた。
然も、彼は安倍の警護に関しては恐らく蚊帳の外。
SPや狙撃員や現場の警官への指示は恐らく首相官邸。
故に、事件直後の2022年7月10日の記者会見では、
「現時点で辞任する考えは無い」と表明したのである。
つまり、安倍射殺の責任は自分に一切無いとの事である。
処が、恐らく官邸からの圧力に屈しきれず、事件発生から49日後の8月25日、8月30日付で奈良県警本部長としての引責辞職と減給3か月の処分となる表明となったのである。
尚、警察庁中村格長官、櫻澤健一警備局長の引責辞職と同日付となった。
自分が警護計画に関与していたら、決してこんなことは起きなかったはずであり、例え起きても安倍の命は守れたはずである。ここに無念さ・悔しさがある。
更に、「警備のプロ」が安倍の警護から外され、大きくプライドが傷ついたこと。
且つ、「警備のプロ」として今まで歩んできた自分の人生が、一瞬にして無価値・無意味に思われたこと。
鬼塚友章本部長の会見での噛みしめるような一言一言と、涙と、この場が最後と思う姿は、寧ろ、悲壮さが漂う。
(前回記事)
岸田首相も含む安倍晋三氏の祟り対象者
2022-08-24
https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12759551826.html
(読売テレビニュース)
奈良県警の鬼塚友章本部長が辞職を表明 安倍元首相銃撃事件で引責 警備部長も辞職を発表 2022/08/25
【ノーカット】奈良県警本部長も引責辞任へ 安倍氏銃撃、警護に不備 KYODO 55分56秒
https://youtu.be/_bME1eUdB4A
(10分43秒)
鬼塚友章本部長「・・・・・・7月・・・8日・・・事件・・・・発生以来・・・・・・・・(天井を見つめた後)・・私自身・・(宙を見つめた後)・・個人的に・・敬愛する・・・で元・・内閣総理大臣が・お亡くなりになった・・という知らせを受けて・・・・・・私自身・・測りきれない衝撃と・・・責任の重さに・・・(鼻をすする)・・・
(右手人差し指で涙をぬぐう)
・・・押し潰されそうになる・・・毎日で・ありました・・・」(中略)
「事態の重大さに・鑑み・・職を辞して・・・責任とるべきと・・・・・判断するに・・至った訳であります・・・・」
(涙をこらえ口をへの字に)
以降、具体的発言は省略。
(19分35秒・48秒、20分03秒、21分20秒)
口を右に曲げ鼻に流れた涙を吸い上げる。この他に単に鼻をすすりことが幾度も
(22分03秒)
鼻に流れる涙を抑えきれず、ハンカチでぬぐった。
(36分27秒)
記者会見終了直前でも、鼻に流れる涙を抑えきれず、再度ハンカチでぬぐった。
彼の未来に栄光あれ!
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