(前回記事)

心の履歴(102)

30代編プロローグ
2022-04-08 

https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12735990655.html

(今回記事)

心の履歴(103)
間違っていた会社選び
2009/01/13 著

こうして私は京都の㈱ウズマサに11月21日に入社しました。
初日、私の配属先の上司・山村部長(仮称、37歳新任)と応接室で初面談。大学では私の先輩になります。
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私「あなたは、学生時代に友人がいなかったのでは?」
部長「よう分かるね」と顔を赤らめる。

それから営業本部へ連れていかれました。
本部には色々な部署が混在していましたが、私の所属する部は、この年の春に出来たばかりで最も少人数でした。

山村部長の下には、平井課長(仮称、31歳)と今春中途入社の彼の部下が二人いました。


その内の1人、元地方銀行員だった松波社員(仮称、32歳)を見るなり私は言いました。
私「あなたは学生時代、麻雀か競馬で大借金したでしょう」
彼、真っ青になって「何故、それを知っている?」
私「顔を見たら分かりますよ」
彼「誰にも言わないでくれ!」

まあしかし、いらん事を言ったものです。

黙っていれば良いものを。

平井課長達が大阪に出かけるからついてこい言うので、同行しましたが、何故に四人で出かけるのか不思議でした。


課長達は、いかにも大阪人らしい食品会社役員二人と喫茶店でコソコソ長い間話していました。
離れていた私には言葉がよく聞き取れない。

実は、意識的に聞かないように離れていたのです。

終わって外に出ますと陽は傾いていました。
彼等はその役員の二人と一緒に北新地の恐らく客席は400人以上はあるだろう大きなキャバレーの前に立ち、入ると言うのです。京都で言えば、三条京阪の「ベラミ」クラスでした。

私は断りました。

キャバレーは好きではない。

接待されるのだったら料亭の方がいい。

それにこういう品格の劣る連中らとの酒は不味いのみならず、後日、何等かのマイナスの事態が発生する恐れがある。

私だけがそのまゝ電車で帰宅しました。

案の定、その食品会社は間もなく倒産。納入した500台の食品機器で回収した手形は紙クズとなりました。

ただでさえ売れない食品機器。当時、この機種の在庫は会社の倉庫に入りきらず日通倉庫に一千台。更に、下請けでの仕掛り品が一千台。

さてさて、倒産した食品会社問題と在庫問題が私達の当面の仕事となりました。

マーケットとは面白いものです。一年後には、あっという間に在庫を売りつくし新たに生産をしたのですから。

 

つづく

心の履歴(104) 

前代未聞「仕事をさぼってくれ」
2022-04-10 

https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12736488117.html
 

心の履歴30代①入社編:目次
2022-04-08

https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12736672224.html