10代20代の人は、素晴らしいですね。
当時も今も、この年代の人は大好きです。
 
私もその年代の時、ナポレオン・ヒルやアール・ナイチンゲールやドラッカーの本と出合ったら全く違った人生だったのに。

 

以前の記事での世子や亜子の行動に呆(あき)れたり嫌悪を抱いた人がいたかもしれません。単なる色仕掛けだと。

 

心の履歴(295) セールスレディの社内戦術
2021-12-22

https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12627282616.html

 

果たしてそうだったでしょうか。

 

   ☆

 

私がナポレオン・ヒルという名前を始めて知ったのが1987年、着任間もない札幌営業所の応接室です。

 


 

自己実現プログラム販売の女性営業員との面談からでした。
彼女はその熱意でナポレオン・ヒルを札幌に呼んだそうです。

世界で1億冊以上売れた著者を。


でもその彼女が販売するプログラムの価格は100万円前後でしたから、個人では到底手が出ません。

そこで彼女のくれた営業用デモテープをカーステレオに入れ、何度も聴きました。


彼等の著書も購入し、何度も何度も読み返しました。

 

そこでたどり着いたのが、社員各自の人生シミュレートを書かせることでした。そして、これが最も効果のあるものでした。

 

これについての以前の記事。

心の履歴(294)  未来に輝くヤングレディ
2021-12-21

https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12627018783.html

 

改めて述べますと、

 

   ☆

 

20代の社員達に問いました。
 
「あなたは20年後、市議会議員になれるけど?」
皆が「なれるものならなりたいけど、なれません」と答えます。
 
そこで、なれそうもない市会議員になる方法を温泉一泊研修会の時に説明したのです。


例として分かり易いのが人口5万人前後の都市です。

当時、丁度札幌の南東の千歳市や恵庭市がそうでした。

昔も今もそうですが、1,000票もありましたら当選です。
最下位当選が700~800票台ですから。

さて20代の彼等の目標設定を『市会議員』にし、人生シミュレートです。


当選を40代となる『20年後』(①)
その時、必要票数『1,000票』(②)
 
この票数を確保するためには、
必要支持者後援会加入数最小『500人』(③)

 

結論を先に述べると、月間2名の支持者を増やすだけです。
 

   ☆


現状、
自己の相関図より、両親・親戚縁者・友人で『20人』(④)

 


と言う事は、支持者不足数『480人』(⑤)(=③-④)
 
支持者不足数480人必達の為には、年間新規支持者獲得数『24人』(⑥)(=⑤÷④)(20年間で480人)

 

人生シミュレート表


→ 月間新規支持者獲得数『2人』(⑦)(=⑥÷12)

 

   ☆
 
ここまで落とし込むと、光が見えてきます。
毎月たった二人が自分の後援会に入ってくれたらよいのです。
 
「よし!20年後に市会議員になるぞ!」と決意した瞬間から、行動の種類や知恵やアイデアが浮かんできます。


例えば、
先ずはその活動の基礎は、現有人的財産の20人(④)
この人たちの協力を得なければなりません。
 
ここで必要なのは、自己の相関図によるネズミ講的拡大。
例えば、友人→友人の縁戚→その縁戚の友人等。
 
20年後の市議選出馬宣言と自己PR活動。

 

それは週に一度か二度、出勤前にマイク片手に10分間駅前に立ち、20年後の出馬決意表明と市政への提言。


休日、商店街等でチラシを配りながらマイク片手に同じく市政に関しての自己の考えの主張。
 
町内会行事への積極的参加と役員立候補。
結婚したら、妻(又は夫)にも協力を依頼。
子供が出来たら、PTA役員に立候補、等々。

未来の市会議員として自己を磨き、自己の姿勢を知らしめる。

地方自治の学習。

地方議会の見学。

地域住民との会話・意見の聴取。

地域住民の意見の市政への提言。


それらを20年間の大日程表(スケジュール表)に落とし込んでから、月間スケジュール表の作成→週間スケジュール、そして今日のスケジュールへ。
 
あとはスケジュール表があなたへの命令権者。
あなたは、それに従うだけ。
 
それから20年後、あなたは市会議員。
もしも20年前に目標設定をしなかったら20年後も安サラリーマンか職安通い。


同じ人生。どちらをあなたは選びますか?

 

別な言い方をすると、人生目標を若い時に打ち立て、シミュレートすると、いい人生をおくれるということになります。

 

無論、彼らには、自己の人生シミュレートを書いてもらいましたが、私がそれらを見ることはしませんでした。

 

   ☆

 

改めて私の社員研修での基本的考え方は、
 
『自己人生目標が最優先。
その実現にとって会社勤務が障害の場合は退職すべし』
 
換言すれば、

会社を全てと思うな。

会社は一つの手段にすぎない、

という事です。
 
何兆円企業であろうと10年先20年先はどうなっているか分からないのです。


或いは企業が存続したとしても、人員整理にかかったり、予想だにしない事態に遭遇し退職せざるをえないかもしれません。
 
拠って、会社を離れても価値あり、家族を養える自己でなければならないのです。


今の会社勤務は、「価値ある自己を創る為の手段でもありプロセスにすぎない」のです。

 

   ☆
 
私の毎月の温泉一泊二日の社員研修内容の推移。


「孫子の兵法」と「ランチェスター戦略」→ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」& E・ナイチンゲール著「人間は自分が考えているような自分になる」→「TQC問題解決手法」
 
次が、下記の本をベースにした同じく私が平易に書き上げた講義内容でした。


大前研一著「企業参謀」「続企業参謀」→ドラッガー著「経営者の条件」「マネジメント」その他彼の著書。

 

想像できるでしょうか。

研修会都度、社員の顔が変化していったのです。

 

私が札幌に着任した当初は、仙台支店管轄の東北の社員達は、皆、聡明に見え、反して北海道の社員達は、掃き溜めのゴミの烏合の衆でした。

 

それが二年後、仙台支店の松島総務課長が経理監査で札幌に来る都度、感嘆したものです。

 

「ここに来ると東北の社員たちが見すぼらしく見える」
更に「世子と亜子、男子では魚住と草野が特に素晴らしい」

 

余談ですが、世子の場合、恐らく自己実現のプロセスとして、預貯金5千万円?それとも1億円に設定したのでしょう。
 
敢えて聞いた事はないですが、彼女の眼を見ましたら分かります。

この市会議員の話と同時に、1億円の話もしましたから。
 
毎月12万円を積立預金。
金利5%で20年後は5千万円。 注)当時の金利4%~6%
30年後は一億円でしたから。
 
20代が過半数の我が札幌営業所。
事務所の雰囲気が想像できるでしょう。

 

世子と亜子の行動が理解できるでしょう。

 

           つづき

心の履歴(305-7)
継母の一言で豹変した少年ナポレオン・ヒル
2021-12-27 

https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12647592908.html

 

 

『心の履歴』40代北海道編 目次(1)
(自) No.241 1987年1月
(至) No.323-2

https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12712060251.html