2012年2月に今は消えたヤフブロに、バケツと扇風機を使って室内の花粉除去が出来る空気清浄機を案内したんです。当初は、そこそこの閲覧数がありましたが、それまで。
(花粉放射能爆弾の脅威 2012/02/09)
バケツと扇風機
室内の空中に漂っている花粉粒子や放射能を捕獲する方法のうち、最も安価で最も効果があるのは、バケツに水道水を三分の一ほど入れ、それに上から扇風機の微風を吹き付けることである。
それから確か3年後だったと思いますが、私に内緒でその記事と瓜二つの内容をブログに書いてバケツと扇風機で実験している画像を掲載している方がいて、結構、その記事は人気を博したようでした。
そして今、改めてGoogleで『空気清浄機 扇風機 バケツ』で検索してみると、何と、皆さん、わんさか水を張ったバケツに上から扇風機の空気を吹き付ける清浄機を作っているではありませんか。
笑いましたね。
作ったのは良いけど、果たして、今も使っているかどうか。まあ、9割以上は作って試しただけで終わっているでしょう。
処で、かっての私の記事には、その扇風機とバケツの空気清浄機のリスクについて書いていなかったのです。
実は、25年前になりますが、病室用の新しい空気清浄機を開発すべく、取引先の淀川の工場の設計室と色々と試作機を作ってデータを出していたんです。
その中には無論、オゾンを使ったものもありました。処が、オゾンの場合、試作機でフィールドテストをしていくと、手入れが悪い場合、空気中に予想を遥かに超えるオゾンが放出されるんですね。それでアウチに。
(※)その数年後、この工場では、この試作機を改良し、新製品として売り出す。そして今も販売している。
他方、静電気方式も実験しました。ご存知の方がいらっしゃると思いますが、ウィルスや花粉、煙草の煙を含む超微細粒子をもキャッチできるのですが、何せ、無風が条件。風を送ることが出来ないので、空気清浄するのに時間がかかり過ぎる。
無論、フィルター方式も。
これはコストと、定期的フイルター交換の手間がかかる。
行きついたのが、石油ストーブの大きさで高さが半分の四角い容器を作り、それの半分の高さまで水を張り、それをカバーするが如くの蓋(ふた)にはファンを備える。
そして上からファンで空気を送り、水面に当て、水が空気中のウィルスや細菌類、花粉、煙草の煙、粉塵までも吸収するという優れものでした。それに超低ランニングコスト。
処が、この水に問題が起きました。
冬場は室内温度も低いから、たいして問題にならなかったのですが、問題はそれ以外の季節です。
容器の水には当然、空気中の多くの雑菌類が溶け込んでいます。
処が、その雑菌類が、繁殖するのです。
つまり、繁殖した水に空気を吹きかけると、蒸発と同時に、水分に溶け込んでいる雑菌類も水蒸気と共に空中に漂うことになるのです。逆効果ですね。
それじゃ、水を2~3日に一度の割合で交換したら良いのですが、それでは一体、誰がその水を交換するのかが問題になりました。
ご多忙な看護師が病室毎、二日や三日に一度、重い水を交換するのでは、彼女らのご機嫌を損ね、然も、恨まれてしまいます。
それでは、どうするか。
答えは、水に消毒液などの殺菌剤を入れることでした。
これで目出度しのはずが、そうはいきませんでした。
ファンで吹かれ蒸発した水蒸気には、微量でも殺菌剤を含み、それが24時間、病室内を漂い、衰弱している患者が吸い込むことになるのです。これは明らかに患者の肺に悪影響を及ぼします。
それじゃ、肺に影響がないだろう樹木から抽出した殺菌剤ではどうかと実験しましても、樹木の香りが室内を漂い、これが病弱な肺に無害であるという確証は得られませんでした。
このように、実は、私が2012年、ブログで提案したバケツと扇風機の空気清浄機には、このような経緯と欠点があったのです。
それで、2017年ごろ、その私の記事に追記で別の方法を書いたのですが、どうやら、誰も見なかったようです。
次回は、その別の方法を記事にします。
この方式なら、誰でも簡単に空気清浄が可能なのです。
つづく
(続編)
放射能(25)究極の空気清浄機:シンク式
2020-03-08
https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12580658730.html
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(これまでの記事)
放射能(21)花粉放射能爆弾の脅威
2020-02-22
https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12576987173.html
放射能(23)放射能花粉対策 11の方法
2020-02-24
https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12577377476.html
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