【ゴミ屋敷片付け、特殊清掃の専門会社まごのて】みなみ会長の雑感 -20ページ目

【ゴミ屋敷片付け、特殊清掃の専門会社まごのて】みなみ会長の雑感

ゴミ部屋やゴミ屋敷片付けや孤独死のあった部屋の消臭や清掃(特殊清掃)の専門業者。
東京都江戸川区北葛西3-5-6 Tel:03-4405-5420
他社とは違う圧倒的なクオリティの高さが自慢です。

お風呂の水垢や鏡のウロコが落ちません、何をやっても一向にキレイになる気配がありませんどうしたらいいでしょう?

 

水垢やウロコは石灰系の汚れです、この汚れは基本的に削るか溶かすしか撃退する方法はありません

 

 

私たちが現場でよく話すことがあります「長く住んでればモノが多いのは当たり前」と同時に古いモノも当然多い。

 

ある遺品整理でのこと築80年とかなり年季の入ったお宅で長年使ってなかった部屋から出てくるモノは年代物ばかり、押入れに敷いてあった新聞なんて昭和29年でした、規模は大きかったけど難易度という点ではそんなでもなく2日に渡る作業もそろそろ終盤という頃になり壁や天井に貼られてるものを外しにかかりました。

 

居間のど真ん中の柱に掛かってる掛け時計を外す様子を見ながら私が本当に何気なく「素敵な時計、この時計はこの部屋のことずっと見てたんだね」って誰に言うともなくつぶやいたときに一緒に作業してた娘さん(と言っても私と同じ歳ぐらい)が目に涙をいっぱい溜めながら私を見ました。

 

「あの時計は私が生まれた時にはすでにあったんですよ、お兄ちゃんが生まれた時買ったようなこと言ってたんでもう50年以上ですね」「そうあの時計はずっと見てたんです私たちが子どもの頃もケンカしたことも・・・あの人(娘さんのご主人)が両親に挨拶に来たのも見てたのね」

 

 

それがきっかけとなりその場に居た娘さん夫婦、お兄さんとその奥さんが想い出話が始まりました、なんとなく私も参加するような形になり何故か大盛り上がりになり現場で2時間、なんとその後食事に誘われ深夜まで盛り上がってしまいました 他のスタッフは当然帰り私と主人は自宅から遠く離れたところでお泊りとなりましたww

 

このように家族の絆を再認識させるモノってどこにでもあると思います、その想いの染みついたモノを日々扱ってるんだなって再認識した現場でした。

 

雨後の竹の子のごとく増殖している遺品整理業者、そんな中でもこのようなことをキチンと認識してるとこってどれぐらいあるんでしょう?だいたい不用品回収と遺品整理を同列に書いてるって・・・wwま、その程度のもんでしょうね いやお客様がその程度の認識でいいと言う場合はそれでいいと思います

前記事でコメントをいただきました 「逃げるか闘うか」本人が決められるようにすることがPTSD予防または克服への道なので、記事にお書きのことには、ほぼ同感です。

 

おそらく何らかの研究をされてるかこのようなことにとても造詣が深い方だと思います、最後の決断は本人がやる、そしてその環境を周りが整えることが大事なんであってやみくもに「支援」という名の何かはやりすぎてもイケナイ・・・


 

私がこのゴミ部屋片付け、汚部屋清掃に携わって早や5年ちょい、元々は普通のハウスクリーニングしかしてなかったし特殊清掃なんて別世界って思ってました、それに今では平気なゴキも当時は本当にダメでまさか現場で「キャッ!」とか言えないからひたすら我慢してましたええ今では普通に摘みだせますし仕事仲間だと思ってます。

 

今まで関わった人数えてないからわからないけど2000人前後、私が携わるのは重症の部類(部屋も人も)が多いからそれぞれに思い入れもある、この子たちはみんな自分で闘うことを選択して私を信用してくれて人生を切り開いた勇者たちです。

 

何年も前にやった子から時々メールが来ます、結婚することになった、赤ちゃんが生まれた、田舎に帰るんです・・・みんな必ず言う言葉「あのとき助けてって言わなければ多分ゴミに埋もれてしんでたかも」

 

たかが部屋、されど部屋、生活の拠点であり根幹となる場、そこが荒れてていいはずはないです、この夏期間(GW明け~今日まで)お電話やメールでお問合せいただいた方400名強、実際の施工195、残りの200以上の方はちゃんと闘えてるんだろうか?ある法則で考えると100人前後は逃げることを選択してる可能性大。

 


 

生きていく中で誰でも悩みや問題を抱えてます、でもそれを乗り越えながら成長するんです、いろいろある中でお部屋の問題って意外と克服しやすい部類だと思います、それは全て自分との闘いだから、仕事のことや恋愛関係やお金のことは他の人が絡むから自分だけでどうしようもないこともあるけどお部屋のことは常に自分が相手(まれに例外もあるけど)

 

頭で考えてないでまずは行動してみません?題名にかいてあることからやってみればいいのキラキラ朝起きたら窓を開けて空気を入れ替えてみよう、会社に着いたら自分から「おはよう」って言ってみよう、休みの日には外に出かけてみよう!そしたらちゃんといく道が示されるはずだから。

特殊清掃系では大御所の某blogで少し前に作業にあたって近隣から無理難題をいわれ辟易としたって記事がありました、私たちもよく遭遇します、エレベーターを使うな、なんてまだいい方で、それ全部聞いてたら作業できませんってぐらい要求されることがあります。

 

その根底には「死」というものを忌み嫌うことがあるんだと思います、確かに壁1枚隔てたすぐそこに遺体が長期にわたってあったんですから気持ちはわかります。

 

私たちが多く携わるゴミ部屋、これは過失と言わないまでも住んでる本人が認識して形成されたもの、孤独死は当然本人の認識はなく故意でも過失でもない、民法の表現でいうと「知らないこと=善意」「知ってること=悪意」ですから孤独死してしまったこと自体はそう悪いことでもない。


 

問題は発見までに相当日数がかかってしまうことなんだと思うけど今の世の中こればっかりはどうしようもない、地域単位で見守り隊のような活動をしてるところもあるけど極めてレアケースだと思います。


とある古いマンションでのこと、その1室で老人が孤独死、近くに身寄りがなかったことと福祉にもかかっておらず発見までかなりの日数経過、それに加えて分譲マンションだったため事後処理も大幅に遅れることとなった、当然近隣にはかなり迷惑を掛けてたようで作業を開始するなり人が集まってきた、大モメになっちゃうのかなあ、と思ったらその逆で飲み物は差し入れてくれるわ廊下の掃除は手伝ってくれるわですごく協力的 「顔見ないなあって思ったらすぐに連絡しなきゃダメね、かわいそうに悪いことした」そんなことを言ってました。

 

もう一つはごく普通の単身アパートで老人と言うには若い男性が孤独死、これも相当日数が経っての発見だったので異臭とウジの総攻撃状態、作業を始める前から遠巻きにいくつもの視線を感じる、イヤな予感・・・何回目かの搬出のときに騒ぎは起きた、「細かなゴミが風で飛んでる!」「トラックをもっと離して!」




これ言ってるの同じアパートではなく近所、一人がこのようなことを言い出すと回りも同調しさらにその声は増長する、これじゃ作業が進まないので最初に口火を切ったおばさんに交渉にいく 「引越のようなもんでしょ?見ての通りちゃんと梱包もしてるし問題ないはず、しかもトラック止めてるのこっちの敷地じゃない」何が気に入らなかったのか火に油を注ぐことになりさらに激高、時間の無駄なんで警察呼んで抑えてもらいました。

 

実際現場では前者のようなことはほとんどなく後者のように私たちも遺族もサンドバック状態になることが多い、やはり根底に死は穢れという意識がそうさせる。

 

私たちもそのことは充分わかるから近隣にもできるだけ心理的負担をかけないようにと思うけどなかなか難しい、やっぱりもし部屋で亡くなっても早期発見ができる仕組みが必要かもしれない。

 

いわゆるニートを古い団地の一室に住ませ毎日各戸巡回させるってどう?家賃は無料にしてご飯は持ち回りで住人が食べさせる、ニートも人と接することできるし一石二鳥じゃない?