いわゆるゴミ屋敷専門業者の私たちには避けて通れない問題です、特にこのシーズンはお金がないけどなんとかしてほしいと思う方も当然います、部屋が訳アリなんだから住人も訳アリはまあよくあります。
そんな方のために完全自社分割を設けてるんですがその条件さえクリアできない人も中にはいます、それは仕方ないことと割り切るようにはしてますが悩ましい問題です、何かひとつこっちが納得できるエビデンスを付けてくれれば・・・と思うこともたびたびです 規定は規定であって結局最後は人間関係ですから。
そんな中ほんとうにわずかですが悪だくみを考える輩がいるのも事実、過去7年で計画的犯行だなと思うのは2件あってパーセントでいえば1にも満たないですがゼロではない、啓発の意味を込めてその手口を紹介しときましょう。
あるメールでの問合せで自身はその部屋の持ち主ではない、死んだ姉の部屋だというそして見積りは写真のみでやってもらいその上限の半分を先に振込、完了写真をもらって残金振込という方法でお願いしたいという、依頼者が一切顔を出さない通販状態ですww
理由は今妊娠中でつわりもひどいしこんな部屋で長時間立ち会えないから、と一応まともなものでした、まあちょっと微妙だなと思いつつもその通り完了。で完了の電話を入れるももう出ない・・・
この案件は追い詰めるまで1年半も掛かりました、手がかりと思える何もかもが途中で途絶える、世の中にはこうやって騙すやつはいくらでもいるけど必ず生きてきた痕跡は残すもの、この場合は少なくとも伝えてる名前なんかにウソはない、しかもずっとメールと電話は生きている。
あらゆる手を尽くしてすべてが判明、どうやら死んだと言ってる姉は生きている、そしてその姉はそのことを知らない・・・変に接触せず「姉」に部屋の写真とメールのやり取りとパンパンに膨らんだ請求書を書留で送付。
そしたら遥か離れた地方の警察から電話があり「架空請求せれてる」という相談者がいて確認の電話です、だとwwすべてを話し「姉」とも話し親とも話し当初の3倍以上に膨らんだ金額を満額回収し終わったのです なかなかの調査力だと思いました。
もう一つは不動産屋を問い詰めたら簡単に保証人の親の連絡先を教えてくれましたwwえ?いいのってくらい簡単でした 個人情報保護の欠片もない不動産屋でした。
あと悪意はなかったけど分割返済中のバックレも2%ぐらいあります、法的整理で弁護士介入されてもこちとら金融業者じゃないんで速攻判決取って差押え、という具合に無慈悲なくらい回収率100%なんです。
これ何故かっていうとちゃんと払ってくれた人に悪いからです、その現場を切り盛りした人に申し訳ないからに他なりません、たった数万でも損金計上なんてできないのです、これが沽券ってやつだと思ってますから。
この売掛金の焦げ付きをどうするか?って質問されたことがよくあるんですがなにを躊躇することがあるんでしょう?お客様は全額いただいて初めてお客、売掛金がある間はお客じゃありません、本当にこれが食い扶持だと思うなら命懸けでやらないとダメ、まあ他人に聞いてるようじゃダメですね。
このような経験があって今は結構シビアな与信をやってます、ちょっとおかしいと思ったら作業中に本社で裏取りやりますもん、そういえば以前個人の方で請求書で後日振込でいいならオタクにお願いするわと超上から来た人いましたけど当然却下「普通は後日請求でしょうが!」って怒鳴ってましたけど物言いからして飛ばす気満々、だいたい個人の一見さんとコチラとどっちが信用力あると思ってんでしょ。
なんでもそうだけど悪だくみは必ず破たんします天網恢恢疎にして漏らさずで合ってます?困り果てても誠心誠意話せば意外とどこからともなく手を差し伸べてくれるもんですよ。