実家から連絡が来た
祖母が危篤だという
私は一言
「...ふーん」と呟いて
電話を切ってやった
その後
案の定、間髪入れずに
再着信があり
仕方がないので出てやったら
開口一番
「あんたが珍しく(実家に)
帰るなんて言うから」
と、私を生んだ女に罵られた
今年の夏には帰る、と
正月に連絡を入れておいたのだが
あのBBAが死ぬまで
実家には帰らん
なんて
これまで散々
言い振らしていたものだから
私の突然の帰省発言に
私を生んだ女は
『BBAが死ぬのだ』と確信したらしい
久々の死神呼ばわり
受話器越しにやっと一言返したが
呆れて二の句が継げない
私の実家の女達は皆
この手の話で
いつも私を毛嫌いするのだ
子供の頃から
私の周りで誰かが死ぬと
祖母と母はその度に
私を死神と呼んだ
そしてその後
母は私を恐れて
一歩も部屋を出なくなるのだ
その間に、自分の子供が
祖母や叔父に何をされていても
我関せず
関わらなければ
自分に罪はない、と思っているのだ
あの女の脳味噌は
そんなこんなで白侶に愚痴った
いつもいつも
よくも飽きもせずに
我が子を罵れるものだ