はちみつバード七夕企画 ~茶碗蒸し | 自転車から今日は♪

自転車から今日は♪

坂道の多い所に住んでます。
愛用のママチャリで鼻歌歌うのが大好きです。
小さなおうちでの生活をのんびり綴ってみたいと思います♪

たのしいネットの星祭り

 

みんなで星空を眺めることができることが出来れば

 

それは素敵なことですが

 

当然当日は雨ということもあるわけで

 

アン・バートン Here’s That Rainy Day

 

 

私にアン・バートンを教えてくれたブロ友さん

 

このところずっと更新がなく、

お元気にされているのだろうかと

毎日思ってます。

 

更新はできなくとも、

彼女が好きだったアン・バートンの曲

届いてくれればいいのですが

 

 

さて新参者のくせして怒涛の更新をしてしている「愛されフード」

 

ハッシュタグをたどって参加された方の

記事を読むのも楽しみです。

 

たくさんのテーマがある中

記憶の中の食べ物という切り口で書かれる方が

かなりみえて

 

それは家族にまつわるお話だったり

ご自身の若いころの話だったりと

様々ですがそのどれもが

私的内容で

 

こんな大切なお話打ち明けてくださって

いいんですか?

 

と読んでる私は恐縮しちゃうのですが

 

それらを読むことで私も昔を思い出し

 

処分したくても処分できないでいた

忘れられた器を使って茶碗蒸しを作りました。

 

仕上がりについてはツッコまないでね

 

何せ家で茶碗蒸しをつくるのって

 

数回しかないので^^

 

 

 

 

私は今、思い切って人生かえてみたいなと

物凄いペースで不要なものを処分して

大規模な断捨離をしているところなのですが

 

処分しようにも処分できないもの

それがこの茶碗蒸し用の蓋のついた器でした。

 

断捨離本の解説をよみますと

 

1. あなたが使わないもの、好きではないもの

 

2. 整理されていない、乱雑なもの

 

3. 狭いスペースに無理に押し込まれたもの

 

4. 未完成のもの、全て

 

に当てはまるものは、その人の人生に必要のないものと

思われます、なんてことを書かれてあるんですよ。

その定義に当てはめれば、1、2度使って

食器棚の奥に押し込まれたこの器は当然処分の対象ですが

 

処分できなかったモノがもうひとつ

 

それは新婚時代に使っていた手書きの

レシピノートというものがありました。

 

気に入った料理の料理の作り方は

自分のブログに書き込むことが多いので

このノートを開くことは今ではないのですが

この中には母から教えてもらったレシピのメモが

入っていたため処分できずにいました。

 

その料理のひとつがこの茶碗蒸しです。

 

アン・バートン Try a little tenderness

 

 

こちらの曲の歌詞の中に

 

Wearing that same old shaggy dress

 

というフレーズがあるのですが、アンバートンを紹介してくれた女性は

 

 

曲の女性と私はおんなじ

華やかな舞台で綺麗な服を着て働く人もいるのに

私はいつも古びた同じ洋服を着続けて

まぁ なんていうのでしょう

少し疲れているのかな

 

と当時自分はそんなことを思ったと回想していたのが

印象に残っています。

 

実際私の母も、新しい綺麗な服を買いなさいよと

いくら私が口にしても母は買うこともなく

 

そんな古びたせいろではなく新しい蒸し器を買いましょうよと

勧めても母は頑なにこれが一番使いやすいのと言って

嫁入り道具にもってきたという古びた木枠の裏ごし器と

年代物の飴色になったせいろを使って

茶碗蒸しを作り続ける人でした。

 

時は流れて私も嫁ぐことになり

好きだった母の作る茶碗蒸しの作り方を教えてもらうのですが

その説明はそれはもうアバウトで

 

 

 

卵ひとつに対して、出汁汁は1カップより少ないくらいね

海老は背ワタをとり、鶏肉は下味をつける

出し汁は昆布と鰹節で、お塩とあとみりんもいれて

隠し味にほんの数滴お醤油をいれる

卵液の味はこれ 

少し濃いと感じるくらいに作るのがポイント

はい、この味 しっかり覚えて

 

 

ひぃ~~

 

こんな説明でしたので、当然家で作っても上手く作れるはずもなく

 

実家に帰った時に食べさせてもらえばいっか~

 

とその後作らなくなってしまったのですが

 

皆さんの書かれた、ちょっと切ない食べ物の思い出を

読んでいるうちに茶碗蒸しのことを思い出しましてね

 

今ここで、作らないと母の作る茶碗蒸しの味が

途絶えてしまう

やらなくちゃ!

 

とレシピノートを開くのですが

その頁には

 

 

茶碗蒸しは全ての材料を一から揃えると高額になるため

冷蔵庫の中に茶碗蒸しを作れる材料がたまたま揃っていることを

確認できたとき、足りないものを買い足して作っている

 

 

という母の言葉をメモした文章がありました。

 

母らしい言葉だなと思いました。

 

冷蔵庫の中にあるのは卵くらいでしたが

母の言葉を無視して、スーパーにでかけ

茶碗蒸しの材料をイチから揃えます。

 

 

買った材料をドサリとテーブルに広げ

お鍋で出汁をとっていますと学校から戻ってきた息子が

今日は何を作るのと言ってきます。

 

 

今から茶碗蒸しを作ると私がいいますと

息子はそれは辞めておきなよと全力で阻止します。

 

 

息子は私の母の作る茶碗蒸しの大ファンなのです。

 

 

おばあちゃんのように上手に作れなくても

今ここで私が作らないと、お婆さんの茶碗蒸しは永遠に

食べられなってしまうの

 

非常事態でお婆さんの家には当分いけないし

それにいつまで元気でいてくれるかもわからない。

 

お母さん、どうしてもやらなくてはいけないの。

出来なくても今なら教えてもらえる。

 

 

 

 

卵液の味は舌で覚えましたが

 

蒸し器の火加減だけは教えてもらえず試行錯誤です。

 

 

どうかしら

 

昔作った茶碗蒸しより、お婆さんの茶碗蒸しに

近づいている

 

 

茶碗蒸しを食べながら過去の記憶をたどりよせ

 

もっと出汁がきいていた気がするだの

プルルン感がどうだのと

まだまだ改善しなければいけない項目は山積みですが

 

 

改めまして

 

今回この七夕企画を発案してくださった夏色インコさん

 

この企画に招待してくださったゼルダさん

 

この企画に参加くださった皆様

 

そして私のブログを読んでくださったみなさま

 

 

本当にありがとうございました。

 

もしもこの企画がなければ

 

茶碗蒸しの器は使われることもなく

 

茶碗蒸しを使わないのは母と同じの

道具がないからだと自分に言い訳をし

奥の方で眠った器を眺めながら

 

いつかは作らなくちゃ

 

と悶々とした気持ちを持ち続けていたと思います。

 

お陰様で家族からも

 

お婆さんの茶碗蒸しではないけれど

ただの茶碗蒸しという料理でみれば

十分に合格だよ

 

と家族に言われてこれを機会に

これからは茶碗蒸し作っていけるような気がします。

 

 

 

あ、そうそう

 

申し遅れましたが私の只今の服装は

着古した shaggyなお洋服です。

 

料理の味は真似できなくても

この部分だけは同じみたいですね。