月の視位置を計算で求めたい! (4) | 池袋駅南口の天文計算

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小望遠鏡とデジタルカメラを使った天体観測とExcelでできる天文計算のブログでした (^^;;
新規の記事は書きませんがよろしくおねがいします m(._.)m

記事で何度か触れましたが「海上保安庁海洋情報部」では月の視位置の概算式を提供しています。ちょっとわかりづらいところにあります。

海上保安庁」のトップページのデータ集のところの

  「天文・測地&水路観測」 (天文・測地情報 & 水路観測所のページ)

にある

  「「天測暦」、「天測略暦」(市販品)

のところです。

  「解説と計算例(PDF)」 (2013年版)
  「解説と計算例(PDF)」 (2014年版)

に計算方法が

  「計算用数値(PDF) 」 (2013年版)
  「計算用数値(PDF) 」 (2014年版)

あるいは

  「計算用  「数値(テキスト) 」 (2013年版)
  「計算用  「数値(テキスト) 」 (2014年版)

が計算に必要なデータです。

海上保安庁海洋情報部」からですと海の情報のところにある

  「天文・暦情報

からたどります。なお海上保安庁海洋情報部というのはその昔海上保安庁水路部という懐かしい名前だったところです。

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月だけでなく、太陽(つまり太陽に対する地球)、惑星(金星、火星、木星、土星)、黄道傾斜角、主な恒星の位置を知るためのデータ(係数)が提供されています。

この計算式による計算結果は掩蔽の予測に十分使える__つまりアマチュア的には十分な__精度があります。ただ一点難点があって月の場合毎月計算に必要な数値を変更しなければなりません。
月がいちばん複雑で他は係数の一つの組で四ヶ月くらい使えます。

こういう略算式には
  軌道計算(+摂動)から理論的に得られたもの
  軌道計算の結果を単なる数学的な関数と考えて近似したもの
があるようですが、上記で提供されているものは数式の形から考えて後者と思われます。

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参考までに2013年12月分を示します。計算方法は「解説と計算例(PDF) (2013年版)」にしたがっています。

  「月_位置計算_201312.xls

国立天文台・暦象年表と比較すると度で小数点以下5桁程度の精度があることがわかります。
これは時間で0.003秒、角度で0.03秒に相当します。
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