おはようございます
↓前回のお話はこちら
日曜日の話の続きです。
下栗の里から元来た道を戻っても面白くないので行きとルートを少し変えます。
上村の南にある南信濃村にある遠山郷の道の駅。先ほどの下栗の里も遠山郷に含まれます。
遠山郷は信州三大秘境の一つと言われます。遠山郷と秋山郷(長野県栄村)はすぐにわかりますがもう一つがわかりませんでした。検索してみたらこんなのが出てきました。
阿南市椎葉村
阿南市は徳島県だろ?長野県には阿南町はありますのでその間違いかと思いました。が、阿南町には椎葉村なんて自治体があったことがありませんし、下を見たら徳島県とはっきり書いてあります。
AIを鵜呑みにするとアホを見るで
ということです
で、遠山郷と秋山郷以外の信州三大秘境はどこかともう少し調べましたが、
はっきりしなかった
ただ、白馬村にある青鬼(あおに)集落が信州三大秘境と言っている人が複数いたので、ここの可能性があります。なんか岐阜の白川郷と種蔵を思い出すようなところに見えましたが。今度長芋買いがてら訪問してみよう それにしても青鬼集落の山を隔てた東側には、鬼無里(きなさ)という「鬼が無い里」と書く場所があるので真逆な意味で興味深いです
青鬼集落へは後日訪問しました。
遠征日記で頻発する話の脱線でしたが、遠山郷の道の駅は国道152号に接する主要な道の駅に見えますが(また脱線する)、
南北の国道152号が途切れている
のです。南側は難攻不落の工事を経て無事貫通した青崩峠トンネルができれば行き来できますが、北側は、
国道としても酷道でしかも途中の地蔵峠から南側は飯田市道という有様です。地図にあるように冬季閉鎖でなく何年も閉鎖されている状況です。これは北側ができることはほぼないでしょうね 需要がある場所が北側にあるのならいいですが、北側にあるのも同様な規模である大鹿村だけですし
先ほどの上村も南信濃村も現在は飯田市に編入されています。が、現状では旧両村から飯田市街に陸路で行く場合は、
飛地でないが必ず他の自治体を経由する必要がある
のです。平成の大合併でよくある飛地合併ではなく物理的に飯田市街につながっているのですが、山を隔てており市内の東西を結ぶ道が現時点でないためです。
行き方は基本的に2つ。
①北側の三遠南信道(矢筈トンネル)を通って喬木(たかぎ)村を経由して
②南側の国道418号などを通り、天龍村などを経由して
どちらのルートを使っても1時間〜1時間半はかかる感覚です。なんとなく①のルートの方が矢筈トンネルが高規格かつ線形が悪いところが少ないのでおすすめです。下栗の里に来る時は①のルートを使いました。
上記の理由で平成の大合併で市内になったとはいえ、アクセスが理由で見捨てらかねません
ちなみに地図上の上村と下栗の里は近そうに見えますが、
上記の赤い道を通っていく必要があります。ここは対向車との離合も困難な場所が多いです 丸で隠れて見えにくいですが、「はんぱ亭」と書いてあるところが駐車場です。
現在は道の駅の施設はこれとトイレだけです。
隣に日帰り温泉「かぐらの湯」がありますが、長い間営業を休止しています。初めてきた時はここで入浴をしたんですよね。青崩峠トンネルが開通する頃には復活を期待したいですね。
下栗の里だけでなく、麓のこのあたりもコンビニやチェーンのスーパー、ドラッグストアは存在しません。だからこそ秘境と言われているんですね。
帰路につきますが、先ほど書いた②のルートで天龍村を経由します。何時になるかね
天龍村の中心部にある、平岡駅に寄りました。龍泉閣という施設が併設されています。
時刻表を見ていたら列車接近しているようです。
平岡駅に列車が来ました。
反対側の列車と交換するためにしばらく止まるんですかね(反対側の列車を見るのを忘れました)。
この天龍村についても最近記事が出ていました。ヤフコメはあいかわず虫唾が走ることが書かれていますが。
現在天龍村の人口は1000人を割っているようです。この後行くダム建設のために多くの人が住んでいたのがピークでそれ以降は減少の一方のようです。今回はたまたま列車が来た時に来ましたが、列車は数時間ない時もあるくらいに本数が少なく使い物になりません。ただでさえ飯田線は起伏の激しい地域をクネクネ走っていて所要時間がかかりますので足としてはほぼ使えないでしょう。で、道路も便利かと言ったらそんなことはなく飯田市などどこに行くのでも遠くかなりの距離を走行しなければならない地域です。
天龍村の隣に阿南町(最初にちょろっと話しましたが)という自治体があるのですが、接している自治体がすべて「村」という全国で唯一の事象が起こっているくらいです。村のない府県もあるのにこれはレアですね。天龍村も自治体名が違うくらいで状況は変わらないどころか阿南町より酷い状態です。それを考えると観光とか住むメリットがない以上、人が離れていくのはやむを得ないのかなと思ってしまいます
もっともその地域に定着するためには一番に「そこに生活を安定させられる仕事があるか」にかかってきます。天龍村はかつてはダム建設という仕事がありましたが今は大人数が関われる仕事があるか?ということです。「生活に潤いを与える環境や施設があるか」は二の次になりますが、年金生活に入った世代は一番に書いたことは影響はあまりないと思いますが、二つ目に書いたことが重要になってきますので見逃せません。
天龍村や前回書いた飯島町だけでなく、全国の地方は同じような理由で衰退していると思われます。
先ほどちょろっと書いたダムというのが、こちらの平岡ダムです。このダムを建設するために多くの人が住み着いたとされます。当然完成すればほとんど人はいりませんので残りたい理由がない限りは村から離れていくことでしょう。またこのダムは難工事のために多くの殉職者を出しているんですよね 外国人を強制労働させたとかもあったりと。そのような労働環境だったらまともなところと思えず用が済んだらさっさと出て行きますわな。
管理事務所とかには入れませんでした。ダムカードは先ほどの平岡駅にある施設でもらえたようですが帰ってから知りました
ここまでで長くなってしまったので1回切ります。
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