こないだ、家族は大事にして他人にいいふりこきするのはやめよう、
と誓ったばかりなのに、
仕事での相手にそれがなかなかできないいうことに気がついてしまった。
会社に勤めていた時、会社の人には平気だけど、どうしても仕事を依頼して頼んでいる作家さんやデザイナーさんたちには、ご苦労をかけている、という気持ちが先にたってしまって、強くものを言えなかった。
でも、よくよくかんがえれば、いらん気遣いなんだった。だってちゃんと原稿料という見返りがあるんだもんな。
それを忘れちゃいかん。
いい顔してたら自分にとって納得のいく仕事にはならないので、とにかく
妥協せずに話し合い、徹底的にやりあって、つくりあげていく以外ない。
そんなこと、仕事はじめた20年前からわかってるのに、いまだに苦手。
つねに自分を鼓舞し、おちこんでは酒をのみ、、。最近は、走って気合を入れているので、少しは強くなった。
ほんとは職人タイプなので、だまーって自分ひとりで納得して仕事をしてれば満足な人間なんです。でも、
本を作るのは、ひとりじゃできない。それにやっぱり、人とのやりとりの中で出来上がったもののほうが、得るものが大きい。
嫌がられても原稿を催促し、嫌われてもおかしいと思っているとこをは指摘して、ケンカになっても、方向性については妥協しないようにしなければ。
幻冬舎の見城さんが、顰蹙はかえ、リスクのない企画なんて企画じゃない、と著書でわめいてらしたけど、ほんとにそうなんだよな。そうじゃなきゃ、お財布からお金を出して買ってもらうような本は作れない。
水木しげる先生が、『なまけものになりなさい』を標語にして、人生論の本を書いたりしていらっしゃるけど、
先生本人は血を流しながら漫画を描いてきた人生で、実は本人はなまけものどころか、苦労と努力と血と汗の人生なわけでありますから、そうなりたい、という理想を書いていらっしゃるわけです。
それと同じように私も(!?なんという恐れ多い)、
『嫌われものになりなさい』という本を作りたいであります。
とりあえず、紙に書いて貼っておこう。