タイトルが秀逸っ
内容は怖っ!
仄暗い恐ろしさに気圧されつつも読み進める手は止まらず。
暴力的に相手を支配していく恐ろしさったらないね。
身体的な暴力も怖いが、心理的な暴力は目に見えないから受け手に自覚がなく、周囲からも認識されないため気が付かない。
なんだかおかしいなぁと思っても確証も得られにくく受け手も周囲も対策すら難しい。
あからさまに気分を害するものや不愉快さを含んでいない場合は打つ手はない。
例えば悪意ではなく「良かれ」と思っている場合や、そもそも道徳心や悪意という概念を持たない人間の場合。
また、それらも目には見えず実証することも難しい。
心理的暴力とまではいかなくとも、少しズケズケとした物言いをしたり、立ち入りすぎたお節介をしたり、無知ゆえの不謹慎な言動をとったり、これらの軽度なものは悪意とまでは言い難く「天真爛漫」「ほがらか」「素直」のひとことで済まされる場合も多々ある。
「悪」と「無垢」
怖かったけど読み応えありだった!