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21世紀のケインジアンのブログ

金融・経済と時事問題を取り上げています。いろいろなコメントやメッセージをお待ちしております。

 

松下幸之助さんはある時、「万物発展の法則が働いているのに、どうして人間は死に、滅びるのですか」と質問された。

 

 松下幸之助は、「死もまた、生成発展の姿や」と言う。「一人の人間が死ぬことは、確かに悲しいことである。しかし君、もし人間が死ななかったら、人類は滅びるぜ」と言った。

 

 人間が死ななかったら、人類は過密になって、窒息し、滅びてしまうだろう。死ぬからこそ、新しい命が力強く生きるのだ。それが答えだった。

 

私が、人生で大きな影響を受けた一人に 船井幸雄さんがいらっしゃるが、熱海の「船井幸雄記念館」に行った時、「素直」という船井さん直筆の大きな額が掲げられていた。また、船井さんは「ツキの原理」を重要視されていた。船井幸雄さんもまた、松下幸之助さんに大きな影響を受けたことをその時、知った。

 

 

 

 

私のブログでもコンスタントにアクセスのある「世界皇帝」デイヴィッド・ロックフェラー。先日、死去したが、その死が世界の政治・経済にどのような影響があるのか、いろいろと憶測が出ている。私が注目している評論家の一人である斎藤満氏がこのテーマで書かれているので紹介したい。このテーマは、何か動きがあれば、また、ブログで取り上げます。

 

 

先日101歳で亡くなったデイヴィッド・ロックフェラー氏は、表の世界で大富豪として活躍しただけでなく、実際には「影の支配者」と言われるほど、世界の政治経済に大きな影響力を持つ人物でした。今後、相対的にロックフェラーよりもロスチャイルドの影響力が高まると、さまざまな面で均衡が崩れ、変化が生じる可能性があります

デイヴィッド・ロックフェラー氏の死去で世界はどう変わるのか?

ロックフェラー家当主、101歳の大往生

世界の大富豪で、時に世界の影の支配者とも言われたデイヴィッド・ロックフェラー氏320日、ニューヨークの自宅で亡くなったと報じられました。101歳でした。彼の死は世界に大きな衝撃を与えています。それだけ世界に大きな影響を持つ人物でした。

ロックフェラー家と言えば、ロンドンなど欧州拠点のロスチャイルド家と並んで、世界に大きな影響力を持つ家系です。

もともとはロスチャイルド家の大番頭をしていたといわれるロックフェラー家ですが、ジョン・ロックフェラー1世が石油を発掘し、スタンダード・オイル社を設立し、弟のウィリアムがナショナル・シティ銀行を設立してからロックフェラーが力を増し、いつしかロスチャイルド家と肩を並べる存在となりました。

テイビッドの2番目のお兄さんにあたるネルソン・ロックフェラーはフォード大統領の下で副大統領を務め、すぐ上のお兄さん、ウインスロップ・ロックフェラーはアーカンソーの州知事をつとめ、甥のジョン・ロックフェラー4世(通称ジェイ)上院議員を務めるなど、政界でも活躍しています。

経済界にも多大な影響力、ロックフェラー関連企業

また、それ以上にビジネス界での影響力が大きいのも特徴で、ロスチャイルドモルガンとともに、世界3大財閥とも言われます。

先に挙げたナショナル・シティ銀行は今のシティ・グループにあたります。デイヴィッドはチェース・マンハッタン銀行の頭取を務めました。

シティやチェースなどの銀行の他、ボーイング、GMやクライスラー、GE、カーギルやモンサント、NBCテレビ、S&Pなどがロックフェラー関連の企業と言われています。

「影の支配」は陰謀論ではない

さて、今回101歳で亡くなったデイヴィッド・ロックフェラー氏は、「世界の影の支配者」と言われるほど、世界の政治経済に大きな影響力を持つ人物でした。

一例をあげると、表に出ない影の組織として「ビルダーバーグ会議」というのがあります。これは戦後早い時期に、オランダのビルダーバーグで開催された秘密会議で、その後毎年秘密裏に会議が開催され、世界の政治経済にわたる重要事項が密かに決められていたと言います。

主要国の大統領、首相人事から、中国の人民元切り上げまで、この会議で決められていたとされますが、この会議に創設当初から参加していたのがデイヴィッド・ロックフェラーでした。他に欧州の王侯貴族、ロスチャイルドなどユダヤ系金融資本も参加し、影響力を行使していたようです。

そして近年は、デイヴィッド・ロックフェラーがこの会議の主役と目されていました。

デイヴィッド・ロックフェラー亡き後の世界がどうなるのか、後継ぎが誰になるのか、一部では大きな関心事になっていました。

そこへデイヴィッドの死が報じられたので、いよいよその問題がクローズアップされてきました。

 

ロックフェラー財閥の事実上のトップが亡くなったことで、財閥内の混乱、後継問題がささやかれていますが、これまでロックフェラーとロスチャイルドのパワーバランスで保たれていた均衡が崩れ、世界の秩序が崩れる懸念があります。

むしろ、甥のジェイがジョン・ロックフェラー4世としての立場もあり、最も自然だと思いますが、生前、デイヴィッドとジェイは金融市場でしばしばぶつかり、険悪な関係とも指摘されました。一時経営が苦しかったシティ・グループを、甥のジェイ率いるゴールドマンが飲み込もうとしたために、叔父のデイヴィッドが激怒したと言います。

後継問題がすんなりいかないと、ロックフェラー・グループにはしばらく混乱が続き、グループの結束が弱まる懸念がまずあります。

同時に、相対的にロックフェラーよりもロスチャイルドの影響力が高まると、さまざまな面で均衡が崩れ、変化が生じる可能性があります。

例えば、トランプ政権の誕生ですが、デイヴィッド・ロックフェラーが健在であればなかったかもしれません。彼の死が320日に報じられましたが、実際にはもっと前に亡くなっていた可能性もあります。あるいは選挙に影響力を行使しうる状態ではなかったのかもしれません。

 

ロスチャイルド系企業が優勢に

いずれにせよ、ロックフェラー・グループの体制立て直しが遅れると、産業界でもロスチャイルド系が勢力を強める可能性があります。

高まるゴールドマン・サックスの存在感

金融市場では一時ロックフェラー系のシティ・グループが市場をリードし、利益を独り占めしていた時期がありますが、トランプ大統領の勝利あたりから、ロスチャイルド系であるゴールドマン・サックスの存在感が高まっています。

「トランプ大統領になれば、大型減税、インフラ投資、金融規制改革が期待できる」との宣伝をして買いを誘いました。

現在のトランプ政権には、財務長官など主要ポストにゴールドマン出身者が加わっていますが、すでに選挙結果が決まろうとするその瞬間にも、ゴールドマンが大きな存在感をもって市場を動かしていたわけです。

この時点で、市場の目はシティ・グループからゴールドマンに移りました。以後、市場をリードするのはゴールドマンと見られるようになりました。

デイヴィッドの生前は、その配下のシティ・グループとジェイが肩入れするロスチャイルド系のゴールドマンが主導権争いをする場面も見られましたが、デイヴィッド亡き後は、金融市場でのロスチャイルド系の影響が強まり、やはりロスチャイルドの影響力が強い各国中央銀行とゴールドマンの連携が予想されます。市場も、彼らから目が離せなくなるでしょう。

 

 

 

 

安倍首相にこんな軽口を叩かせるなんて、ひとえに野党の追及が甘いからだ。安倍首相も森友問題の追及から逃げ切れたと思うから、こんなたちの悪いジョークを飛ばさせてしまうのだ。

 

「私が申し上げたことを忖度(そんたく)していただきたい」。森友学園が大阪府豊中市の国有地を取得する過程で、財務省側による安倍晋三首相や妻昭恵さんへの「忖度」の有無が疑惑の焦点となる中、安倍首相がこのキーワードをあいさつのジョークに使ったことが物議を醸している。いくら何だって、冗談が過ぎやしませんか。【小国綾子/統合デジタル取材センター】
首相のジョーク……透けて見える「余裕」

 問題のジョークは4月17日夜、東京・銀座にオープンした商業施設「GINZA SIX」の式典あいさつで飛び出した。売り場に並ぶ各地の名産品について、原稿を読み上げる安倍首相は「おやつには北海道が誇る『白い恋人』、仙台銘菓の『萩の月』が買える、食べられる」などと紹介した上で「(この)原稿には残念ながら山口県の物産等々が書いてありませんが、おそらく(店頭には)あるんだろうと思います。よく私が申し上げたことを忖度していただきたいと、こう思うわけであります」。

 ここで安倍首相、にっこり笑顔。会場は笑いと拍手に包まれた。当然、野党は反発した。「問題が終わったと勘違いしている」と。

 郷土愛はわかるにしても、「忖度」の有無が国会で問題にされている今、なぜあえて「忖度していただきたい」などという不用意で危ういジョークを口にできてしまうのか。もしや、やけっぱちで「笑い」を取りに行ったとか?

 「それはない。むしろ、安倍首相の余裕の表れと見るべきでしょう」と解説するのは、政治ジャーナリストの鈴木哲夫さんだ。「森友学園問題について、ここまで来ればもう逃げ切れる、と踏んだから、ああいう冗談も許されると考えたのでしょう」

 それには、二つの背景があるという。

 一つは、森友学園問題が長期化し、国民の関心が薄れていること。「『関係していたとなれば、首相も国会議員も辞める』などという自分の軽率な答弁のせいで、一時期、相当に追い詰められていました」。確かに、3月の国会では野党の追及に「忖度はない」と気色ばむ場面が何度かあった。「だが、疑惑を追及し切れない野党の体たらくに加え、国民の批判も山を越し、あとは『時間切れによる沈静化』を待つばかり……そんな余裕が今回の冗談、いや、失言につながった」と指摘する。

 もう一つ、鈴木さんが挙げるのは、外交シーンでの自信だ。

 「長期政権となった今、安倍首相は外交でも自信をつけている。G7(主要7カ国)各国リーダーの中でも古参となり、毎月外遊するなど『今こそ私の出番』と考えている。そんな高揚感ゆえに、まだカタの付いていない森友問題ですら冗談にできたのでしょう」とも。

 安倍首相がジョークに使った「忖度」という言葉、森友学園問題で一気に世の中に広まった感がある。今や「流行語大賞」の最有力候補かも。

元々の意味は「相手の心を推し量る」
でもそもそも、「忖度」ってどういう意味なのか。日本語学者で「三省堂国語辞典」編集委員の飯間浩明さんによると、「忖度」は元々は中国の詩経にも登場するぐらい古くからある表現だという。

 「りっしんべんの『忖』は『推し量る』意味、『度』にも『はかる』という意味があり、『忖度』は相手の心を推し量る、という意味です」。つまり元々は、相手の心を思いやる、推察する、といった意味で、「上役や権力者の意を体して動く」という批判的な意味はなかったのだ。

 気になって、毎日新聞の過去記事を調べてみた。

 1990年代に「忖度」という言葉が多く使われたのは、脳死や臓器移植問題の記事の中でだった。「家族が患者本人の生前の意思を忖度し、臓器提供を承諾できるかどうか」といった具合で、つまり、本来通りの意味で使われている。

 権力者におもねるニュアンスが初めて登場するのは、97年夏の政治部記者による記事。<若手(小沢チルドレン)が党首(小沢一郎・現自由党共同代表)の意向を忖度して……>とある。

 そんな話を飯間さんにすると、自身の記録も調べてくれた。辞書編さんに携わる飯間さんは、普段から気になる言葉の用例を集めている。出典や日付を記録し、パソコンに保存する。これを辞書編さんの世界では「用例採集」と呼ぶのだそうだ。

 「忖度」が「上役などの意向を推し量る」というニュアンスで使われているのを、飯間さんが初めて用例採集したのは2006年12月15日付の朝日新聞社説だ。

 <「消費税の引き上げは避けられないが、いまは国民を刺激したくない。しかし、ほおかむりも無責任」。そんな首相の思いを忖度したような党税調>

 その後、NHK会長職に籾井勝人氏が就任した14年以降、籾井前会長の意向を職員が「忖度」するのではないか……というような内容の報道記事をよく目にするようになったという。

 飯間さんは言う。「言葉は使われる中で、人の手あかがつき、否定的な意味が強まるものもある。それは自然なことです」

「sontaku」と報じたFT紙

 なるほど、それで思いついた言葉がある。

 「粛々」だ。

 2年前、菅義偉官房長官は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設作業を「粛々と進める」と繰り返し述べてきたことについて、今後は「粛々」を使わないようにする、と語った。これは当時、翁長雄志(おなが・たけし)県知事からその表現を「上から目線」と批判されたためだ。ところが手元の大辞林を確認すると<しずかなさま/おごそかなさま>といった意味しか載っていない。

 飯間さんによると「『粛々』は元々、江戸時代の漢詩『鞭声粛々夜河(べんせいしゅくしゅくよるかわ)を渡る』に登場するように、物静かな、おごそかな様子を意味していました。ところが『何が起こっても、予定通り着実に行う様子』という意味で使われることが増えたため、三省堂国語辞典には新たな説明を既に加えています」。なるほど。

では、外国ではこの「忖度」、どう報じられたのか。森友学園の籠池泰典前理事長の国会での証人喚問に続いて3月23日、日本外国特派員協会(東京都千代田区)で開かれた記者会見でも、「忖度」という言葉に特派員たちは注目した。

 籠池氏が国会で「大きな力が働いた」「神風が吹いた」などと表現した点について、「意味がわかりにくい」と外国人記者から質問が出た。籠池氏はこの時、「安倍首相または夫人の意思を忖度して動いたのではないかと思っています」と答えたのだ。

 さて、英語でどう訳すか。

 surmise(推測する)か?

 read between the lines(行間を読む)か?

 ぴたりとくる英単語がない。

 英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙は結局、「sontaku」という表記のまま、この言葉が森友学園問題だけでなく東芝の経営危機の背景も説明できるキーワードとして紹介。ウェブ上の記事で数えてみたら、記事1本に「sontaku」の文字が13回も登場していた。

 飯間さんは言う。「実は、日本語に関してもそうなんです。上司や権力者に対して『おもねる』『へつらう』などの言葉はあっても、そういう姿勢で上司や権力者の意向を推し量る、という意味を示すピッタリの言葉は、日本語にもありませんでした。だから『忖度』がそういったニュアンスで使われたとも考えられます」

振り仮名なしで読めるようになったけれど……

 言葉が変わる時、それは社会を映すということか。

 もっとも、政治の世界では「権力におもねる」ニュアンスの「忖度」はそれほど特別な言葉ではなかったようだ。

 前出の鈴木さんは「永田町では以前から『忖度』という言葉や考え方が普通に存在していたように思いますよ」と証言する。「日常的な言葉というよりは、むしろ隠語。本来は『相手の気持ちを推し量る』という日本的な美しい思いやりの意味でしょうが、親分子分の情がことさら大事にされる政界では、子分が汚れ役を買って出たり、親分が泣いて子分の首を切ったり、そういう場面でよく使われてきたのです」

 今回は、永田町の隠語のニュアンスが社会にも広まった、とも言えるのだろう。

 言葉は社会を映す鏡。権力者の意向をおもんぱかる空気が社会に広がっているから、「忖度」の新しい使われ方がジワジワと広がっているのかも。

 <忖度を振り仮名なしで読めるよに>(藤岡・雨恋子)

 これ、4月12日付の毎日新聞朝刊「万能川柳」に掲載された投稿作品だ。

 「忖度」という漢字を読める人が増えるのは良いことだろうけれど、権力におもねる行為や、おもねらせる行為までが社会に広がっては、それこそ冗談にならない。

 鈴木さんは今回の安倍首相のジョークをこう批判する。

 「忖度、つまり相手の意向を推し量る行為は、権力関係や場面によっては大きな問題を生む。その典型例が今回の森友学園問題です。それなのに『忖度していただきたい』と、忖度を強いるような表現は、たとえ冗談だとしても度を越している。この本質は、安倍首相の言葉に対する警戒感のなさ、言葉の重みに対する無理解の表れです」

 

 


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毎日新聞論説委員の福本容子さんが誤差ゼロ社会日本について書いておられる。いろいろな国に海外駐在した知り合いに聞くと日本の「誤差ゼロ社会振り」は異常だと口を揃えて言う。あのドイツでさえ日本と比べると、いい加減だと。

これから、人口減少社会を迎える日本、もう、「誤差ゼロ社会」を維持するには相当の無理がかかる。

適度の「良い加減」に我々の意識を変えていかなくなることを理解する必要がある。

 

 

東海道新幹線の車内アナウンスで、普段は聞き流す自動音声の女性の声に、ひっかかるものがあった。

 「次の京都では、到着後すぐに発車致します」

 着いてすぐに発車!? どれくらい「すぐに」なのだろう。オーマイガッ。心がざわざわしてくる。

 結局、ドアが開いてすぐ閉まる、みたいなビックリは起きなかった。でも、以来、気になって仕方がない。

 「到着後すぐに」の後には、「お降りのお客様はご準備をお願い致します」と続く。ちなみに英語版はこんな感じ。「次の駅では(停車が)数分しかありませんので、どうぞ乗り過ごしのないようお気をつけください」。日本語ほど、急げ!感はない。

世界に誇るSHINKANSENの自慢の一つに、「時間ぴったり」がある。ラッシュ時には数分間隔で発車する超過密スケジュールは、遅れを許さない。実際、東海道新幹線の1本あたりの遅れは平均12秒(2015年度)。台風や大雪など、天候によるどうしようもない遅れも含んだ数字で、実質、誤差ほぼ0。

 神ってるサービスに、それを支える技術。でも「到着後すぐ」に重ねると、頭の中で別の声がしてきた。

 「急げー、すぐ出発だぞー。10秒、9、8、そこのおばちゃん、頼むよ。せっかく新車を増やして時短できたんだから。目標は誤差ゼロ秒。3、2、1、はい、そこまで!」

 JRにそんな悪い心の人はいない。3月のダイヤ改正で「到着後すぐ」が始まったのは、旅行者が増え、利用客が多い駅で乗降に時間がかかる心配が出てきたから。でも、ついていけるのかな、お年寄りや、旅慣れない人や、体の不自由な人。

 鉄道会社を責める気はない。裏側には、秒単位の正確さを当たり前のように要求する私たちがいる。

道以外でもそう。もっともっと、を求めてきたニッポン。365日・24時間営業、当日配達……。

 働く人の人口がどんどん減る中、誤差を許さないサービスや便利さの競争を要求し続けたら、無理がくる。無理が限界にきたら事故が起きたり、働く人の心身が壊れたりする。

 最近はやりの「働き方改革」。本気でやるのなら、多少不便でも、予定通りにいかなくても、文句を言わない心に、消費者の側も変わっていかないと。(論説委員)

 

 


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持病の薬の副作用ではないか、とも言われているすぐキレる安倍首相。すぐキレる事に関しては、雑誌くらいしか取り上げないが、毎日新聞が珍しく大手メディアとして取り上げているので、記事を紹介したい。とにかく攻撃的ですぐキレるし、質問への答弁ははぐらかすし、ヤジはとばすわで観ていられません。

 

ああいう話をしているから民主党政権は一銭も財政再建できなかったんですよ、みなさん! 我々は10兆円ですね、10兆円!

民主党が立党されてから随分たつんですが、議論して何か成果出ました?何も出ていないんですよ!(憲法の改正草案を)出していないのであれば弱々しい言い訳にすぎないんですよ

そんな議論は枝葉末節な議論であって……こうしたことばかりやっているようでは、民主党も支持率は上がらないのではないかと心配になってくるわけであります

 国会で野党の質問に答える安倍晋三首相を見ていると、ため息が出てしまう。ヒートアップというか、かなりキレ気味なのだ。一国のリーダーが、あまりに攻撃的な態度を取るのはいかがなものか。【江畑佳明】

 

<安倍首相の国会答弁「〜ですよ」多用の上から目線度>

 まず、安倍首相の答弁を再現してみよう。

 玉木雄一郎議員(民主党) 総理の答弁で財政状況について無知だということがよく分かりましたよ。(中略)安定的な財源のめども立てずに歳出だけ先に約束するようなことをやめないと、日本の財政はよくならない!

 安倍首相 ああいう話をしているから民主党政権は一銭も財政再建できなかったんですよ、みなさん! 我々は10兆円ですね、10兆円! 10兆円! 国債の新規発行額を減額したのであってですね、それはしっかりと言わせていただきたいと思います!

 このやり取りは2月3日の衆院予算委員会。なぜこれほど「戦闘モード全開」なのだろう。

 「前回政権での反省があるからでしょう」と分析するのは、政治評論家の有馬晴海さん。「第1次政権では『消えた年金問題』や閣僚の不祥事が相次ぎ、民主党など野党から厳しく追及されました。それでストレスがたまって持病が悪化し、退陣を余儀なくされた。だからそうなる前に、批判されたらすぐに言い返そうとしているのでしょう」と語る。ストレスをためないことは大切。だとしても荒れた答弁は納得できない。

 有馬さんも同意する。「カッとなるのは人間だから仕方ないにせよ、感情のまま言い返したのでは議論になりません。野党は国民に代わって質問しているので、まともに答えないのは国民の疑問に答えていないのと同じ」と嘆く。さらにこう皮肉る。「安倍首相は昨年の安全保障関連法案の審議で『抑止力が大事』と繰り返し述べていましたが、自分自身には抑止力が働かないようですね」

 再び答弁を振り返ろう。2月4日の衆院予算委で、民主党の大串博志議員が憲法改正に関する首相発言を取り上げ、「首相は国民に改憲の議論を広げていく立場にあるのか」と詰め寄った。この場面の国会中継を見直すと首相の声は一段と大きくなっている。

 「民主党が立党されてから随分たつんですが、議論して何か成果出ました? 何も出ていないんですよ!」「(憲法の改正草案を)出していないのであれば弱々しい言い訳にすぎないんですよ。(中略)政治家だったらですね、そういうことを言うんだったら出してみてくださいよ! 御党がまとまるのであればね」

 質問に正面から答えず、議論が成立していない。

 「25万円」答弁を巡る言動にも注目したい。安倍首相が1月8日の衆院予算委で、アベノミクスの成果を強調するために「妻が景気がよくなっていくからと働き始めたら(月に)25万円」などと述べたのが発端だ。するとインターネットを中心に「こんな好条件なパートはない」との批判の声が上がった。民主党の山尾志桜里議員が1月13日の衆院予算委で追及。安倍首相はこう反論した。

 「まさに本質を見ない枝葉末節の議論でして、本質は何かということを見なければ経済はよくなりませんよ! (中略)そんな議論は枝葉末節な議論であって、こんな大切なテレビ入りの委員会でこうしたことばかりやっているようでは民主党も支持率は上がらないのではないかと心配になってくるわけであります」

 このような「キレ答弁」について、三重大人文学部の岩本美砂子教授(政治学、女性学)は「第1次安倍内閣ではもっと謙虚な口調だったのに」と残念がり、「『自分は強いんだ』とアピールするような攻撃的な口調は、国会中継を見ている女性に威圧感を与えます。私も少し怖いと思いました」と語る。

 実際、第2次安倍内閣以降では女性の支持率が男性よりも低い傾向にある。毎日新聞の今月の全国世論調査では男性の支持率47%に対し、女性は37%。岩本さんは理由の一つに「首相の答弁態度があるのでは」と指摘する。安倍政権は「女性活躍」を目玉政策と掲げているのだが……。

 岩本さんはこうも語った。「今夏の参院選は18歳から投票が可能になり、高校の先生たちは『主権者とは何か』を生徒に考えてもらう教育に取り組んでいます。でも、安倍首相の態度は教材としては不適切。反対論にも耳を傾け、議論を重ねながら法律を作り上げるというお手本にならないのですから」。痛烈な「駄目出し」である。

 内閣支持率は、今月の毎日新聞の世論調査では42%。1月末の前回調査(51%)からダウンしたが、おおむね堅調だ。その理由は答弁態度にもあるのだろうか。

 有権者心理に詳しい明治学院大法学部の川上和久教授(政治心理学)の分析は「感情をあらわにして有権者の心をつかむ手法が奏功している」。しかも安倍首相の手法は、米大統領選の候補者指名争いを戦い、過激発言で知られるドナルド・トランプ氏と共通点があるという。

 「政治家が(国外などに)敵を作って感情的に攻撃すると、日常的に不安や不満を抱えている有権者は『自分と一緒に怒ってくれた』と共感を覚え、支持につながる。特に支持政党が固まっていない人たちには、その効果はより大きい」。さらに日本では民主党の失敗の記憶が影響している。「安倍首相が民主党を攻撃すると『確かに駄目な政権だった』と同調しがち」。高等戦術の「民主党たたき」が成功したのか、同党の支持率は7%と低迷している。

 しかし、である。常に冷静に答弁するのが首相のあるべき姿ではないだろうか。

 40年以上官邸取材を続けている政治ジャーナリスト、泉宏さんは「既に首相としての品格の問題になっている」と指摘。安倍首相の対極にある首相として、大平正芳と竹下登両氏を挙げた。

 大平氏は一般消費税導入を提唱して激しい批判を浴びた。「アー、ウー」という口癖が有名だった。泉さんは「負けず嫌いで相当カッカする人。だけど『アー、ウーと前置きする間に心を静めて考えてるんだ』と話していました。それから『国会で追及するのが野党の仕事』ともね」。

 竹下氏は消費税導入やリクルート疑惑で激しく責められた。「『じっと我慢の竹下』と言われたように、野党の追及にも表情を変えず答えていました。でも質問者を上目遣いににらんでからでしたね」と泉さん。お手本になるような先輩はいるのだ。

 安倍首相は時折、座禅を組んでいるという。座禅の目的の一つは精神修養のはず。その成果を生かして、実りある議論をしてほしいのだが。

 

 

http://mainichi.jp/articles/20160308/dde/012/010/005000c?fm=mnm