今日が「経営の神様」松下幸之助さんの命日であることを、覚えている人達は、一体どれぐらいいるだろうか。幸之助さんが亡くなって早30年近くなる。若い人の間では、松下幸之助さんの名前を聞いたこともない人も増えている。松下さんは今では「昭和の経営の神様」といったところか。それに対して、現在、経営の面で、「平成の経営の神様」になりつつあるのが、稲盛和夫さんだろう。現在、松下さんの名前を知らなくても稲盛さんの名前を知っている人は多い。しかし、その稲盛さんも松下幸之助さんに学んだ一人であるということは覚えておいてほしい。
私はある時、「万物発展の法則が働いているのに、どうして人間は死に、滅びるのですか」と質問したことがある。
松下幸之助は、「死もまた、生成発展の姿や」と言う。「一人の人間が死ぬことは、確かに悲しいことである。しかし君、もし人間が死ななかったら、人類は滅びるぜ」と言った。
人間が死ななかったら、人類は過密になって、窒息し、滅びてしまうだろう。死ぬからこそ、新しい命が力強く生きるのだ。そんなやり取りを、命日に、思い出した。
松下幸之助 経営努力と社会情勢について語る