大塚家具・久美子社長へ薦めたいPR必勝法
放送作家、PRコンサルタントの野呂 エイシロウさんが大塚家具の今後のPR作戦を紹介している。中身は面白いなと思う。久美子社長が知名度を生かしてバラエティー番組に出まくり広告塔になれ。店頭に立てなど面白い。先日、TBSのバラエティー番組にビデオ出演していたが、ここは腹をっくって、芸能プロダクションにマネジメントを依頼して、あちらこちらに露出するといい。広告宣伝費に換算すれば大変な金額になります。久美子さん、実にいいアイデアだと思いますよ。ここは真面目で知的な久美子さんに思い切ってはっちゃけてほしい。
野呂 エイシロウ :放送作家、PRコンサルタント
2015年04月02日
経営権をめぐり、創業者の父・大塚勝久会長とその長女・大塚久美子社長が争った大塚家具の株主総会は、久美子社長の続投決定で幕を下ろした。
今回のゴタゴタは、世間一般に強烈なインパクトを与えた。消費者はあまりいい印象を持たず、この騒動を受けて大塚家具の売り上げや来客数は急減。大塚家具が4月1日に発表した実績によると、3月の売上高は前年同月比37%も減った。筆者は放送作家で戦略的PRコンサルタントでもある。もし、大塚家具からPR戦略について仕事の依頼がきたらどんな戦略がありえるだろうか。考えてみたい。
「かぐや姫」に提案する3つのPR戦略
久美子社長の続投によって、大塚家具の戦略はかつての高級路線から大衆志向へと転換される可能性がある。今回の騒動による久美子社長の露出は、今まで大塚家具を知らなかった人が、初めて認識したということもあるかもしれない。であれば、消費者が影響を受けやすいテレビ番組に社長みずからがアピールをするというのは、戦略のひとつとしてありえる。主なアイデアを3つ提案しよう。
戦略その① 「久美子社長を広告塔にせよ」
久美子社長は今回の騒動で、テレビだけでなくネット、新聞、雑誌などに顔が出まくった。今や誰でも知っている社長である。文化人として芸能事務所にマネジメントだけを依頼するか、文化人のマネジメントをしたことあるマネジャーを雇ってタレント業をやり、広告塔の役割を狙うのが望ましい。通常なら、テレビ東京の経済情報番組「ワールドビジネスサテライト」を狙いそうだが、同番組は消費活動には直結しない。もちろん株主対策にはなるが、直接的に売り上げには関係しにくいと思われる。
そういった意味で狙いたいのは、バラエティ番組である。
たとえば、ABC朝日放送がやっている「芸能人格付けチェック」でぜひとも、番組側が選んだ家具の良し悪しをチェックして、できれば間違えてほしい。激安の家具を「高級品」と述べてほしい。「ほら!おやじならちゃんと見極められたのに!」とツッコミを入れられてほしいところだ。
そのほかにも日本テレビの「さんま御殿」などのトークショーにも登場してほしい。明石家さんまさんに、今回の1件を突っ込まれたら、「さんまさんが再婚するときには、ぜひとも大塚家具で選ばせてください!」と社長自ら家具をセレクトすることを切り返してアピールすればいい。「社長が選ぶのはどうせ安い家具だし!」と突っ込まれたら、「高級なのは父と相談して選びます」などと、自虐ネタを入れ込むのも手だ。
「あの社長面白い!」「一度、大塚家具で~」と思う消費者もいるはずだ。久美子社長はせっかく顔が売れたので、そのままタレント化して会社の広告費を下げるだってできる。
戦略その② 「親子問題を語れ」
今、日本で最も親子問題を語れる女性である。そこで、ぜひとも語ってほしい。できれば、日本テレビの「行列のできる法律事務所」へ出演するというのはどうだろうか。そして、親子問題を解決する側に回るのが望ましい。司会者に突っ込まれながら、最終的には「大塚家具なら、親子も仲直りできます」「うちもすでに親子で仲がいいんです」というアピールが可能だ。
さらに、力をつけたらぜひともTBSの「サンジャポ」こと「サンデー・ジャポン」の出演を狙ってほしい。そこで芸能人や社会で起こった親子問題に言及するのだ。もちろん、最終的には、親子関係や家族関係と家具を結びつける。
戦略その③ 「家具芸人、インテリア大好き芸人を巻き込め」
テレビ朝日の深夜番組「アメトーーク」で家具、あるいはインテリア芸人と一緒に登場するという手もある。あの番組ではビックカメラが常連だが、ぜひとも久美子社長の力で、大塚家具も常連になってほしい。
インテリアが好きという芸能人は沢山いる。実際にインテリア雑誌の記事をみると、結構な数のインテリア好きタレントがいる。ここは本当に狙い目なのだ。友だちになって、芸能人が友人の芸能人を大塚家具に連れてきてくれるかもしれない。今は、ふらりと大塚家具に行くこともないが、もしかするとデートスポットになるかもしれない。芸能人のインテリア好きコミュニティを形成して見方につけるのが何よりも大切だ。
戦略その④ 「自ら店頭に立て!」
司会者が変わったばかりのテレビ東京「アド街ック天国」や、フジテレビの「ウチくる!?」、テレビ朝日の人気番組「若大将のゆうゆう散歩」などで大塚家具を訪れてもらえるようにアピールを。店頭にいたらそれはそれで面白い。
店内を案内して、おすすめの家具をアピールしてほしい。場合によっては、出演者の中山秀征さんや加山雄三さんがその場で買ってくれるかもしれない。スーツ姿ではなく、カジュアルな大塚久美子社長の姿に多くの視聴者が共感を生むことだろう。「もっと合理主義かと思ったら、家具を愛する人だったんだ」的な。
今、大塚家具に必要なのは、家具を紹介するメディアである。経済ニュースばかり取り上げられると、その会社はどんどんダメになる。一時期、日本マクドナルドホールディングスは、ハンバーガーのおいしさよりも、原田泳幸氏(前会長=現ベネッセホールディングス会長兼社長)の経営手腕ばかりが取り上げられた時期がある。そうなると、やはり、本当の味がよくわからなくなってしまう。
消費者にとって社長は誰でもいい。それよりも、どんな家具があるかが知りたいのだ。せっかく「かぐや姫」のあだ名がつけられ、メディアへの露出が増えたのだから、これを逆手に取ればいい。多少のリスクはあるものの、タレント化は本当に有効な手段だと思う。
残念ながら筆者はご本人にお会いしたことがないが、会えればぜひとも進言したい。おそらく数億円の広告効果はすぐに出る。これはほかのどの社長にもできない戦略なのだ。
http://toyokeizai.net/articles/-/64827