首相への提言: 消費増税 本田悦朗・内閣官房参与 | 21世紀のケインジアンのブログ

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毎日新聞 2013年08月13日 東京朝刊


 本田内閣官房参与が消費増税について、持論を展開している。

(本田参与と安倍首相の関係は下記を参考にしてください)

               

http://ameblo.jp/mimura1982/entry-11593505396.html


 現在の日本経済は、アベノミクスというアクセルを踏んでいるのに、そこへ消費増税というブレーキを同時に踏めば、車ならスピンしてしまうと。


 本当はインフレ期待が安定するまで、1年でも増税を待ってほしいと切に思うが、単純な延期では政府の財政再建への意欲に疑念を抱く人が出るだろうから、投資家が日本国債売りに回って金利が上昇し、景気回復の阻害要因になるという指摘も多い。そこで、いろいろと問題はあるのは認めるが、景気を腰折れさせないために、税率を1%ずつ5年間、小刻みに引き上げてはどうかというのが私の提案だと主張する。

 
 これは、ほぼ私の意見と同じである。本田参与に頑張ってもらいたい。

    http://mainichi.jp/select/news/20130813ddm005010119000c.html

    1%ずつ小刻みに

 安倍政権の経済政策「アベノミクス」は有効に働いている。「大胆な金融政策」で超円高が是正され、株価は上昇。輸出産業を中心に企業業績が改善してきた。国内総生産(GDP)で設備投資が前期比プラスに転じるのは時間の問題だろう。冬のボーナスはもっと増える。消費者は来春にかけてアベノミクスの恩恵を徐々に実感するのではないか。所得増への期待が高まれば、2%程度のインフレ予想というデフレ脱却の最低条件が整い始める。

 
 そういう時期の消費増税は非常に危険だ。アクセルとブレーキを同時に踏むようなもので、願わくばインフレ期待が安定するまで、1年でも増税を待ってほしいと切に思う。


  しかし、単純な延期では政府の財政再建への意欲に疑念を抱く人が出るだろう。投資家が日本国債売りに回って金利が上昇し、景気回復の阻害要因になるという指摘もある。そこで、税率を1%ずつ5年間、小刻みに引き上げてはどうかというのが私の提案だ。

 
 毎年1%の増税ではシステムの変換が大変だという声もある。価格転嫁がしにくいことも認める。しかし、このやり方なら、増税による消費の冷え込みを最小限に抑えられる。今のところ少数説だが、参院選の後、安倍晋三首相には選択肢として申し上げた。

 物価変動を反映した名目GDPを増やし、パイを大きくした方がいい。名目GDPはニワトリ、税収は金の卵。金の卵を産むニワトリを殺してはいけない。デフレ脱却を確実に実現し、それから税率を上げるのが正道だ。浜田宏一内閣官房参与は増税延期論者だが、「1%ずつ増税」案を「それも一つの手だ」と言っていただいた。

 首相はアベノミクスを絶対に失敗させたくないという強い信念を持っている。同時に財政再建もしていくというナローパス(細い道)をどう実現するかを真剣に考えておられるので、最新の経済指標にこだわっている。私はあくまでもアドバイザー。首相の最終判断を尊重する。ただ、8%への3%の増税を決断するなら、大型補正予算が必要だ。景気を腰折れさせないために、約8兆円の増税分を丸ごと補正に回すぐらいの気構えがいる。15年も苦しんできたデフレの脱却に取り組む以上、慎重には慎重を期した方がいい。【構成・宮島寛】