なぜかマスコミが採算面に触れないリニア新幹線 | 21世紀のケインジアンのブログ

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 昨年、ルート問題が解決したリニア新幹線であるが、なぜか、触れられない大きな問題がある。それは、採算面である。ルートを検討する委員会に出席した堺屋太一氏は、「東京-名古屋だけの開業では大赤字は確実」と指摘している。大阪までの開業予定は、名古屋までの開業2027年の18年後2045年である。また、JR東海が全線開通に約9兆円の事業費を見込んでいることにも、コスト削減の努力がみられないとの批判もある。


 JR東海がこのような2段階方式を採用したのは、約9兆円の建設費を一度に工面する経営体力がないという判断からである。東京―名古屋間を先行させ、一旦債務を減らした上で大阪までの建設に取りかかろうというのである。しかし、東京-名古屋だけの開業では大赤字となれば、この二段階方式は破綻してしまう。


 さらに、福島第一原発事故以降、電力不足にもかかわらず、リニア新幹線が全通したら、新たに原発5基分の電力を確保しなければならないという別の要因も加わった。

リニア新幹線の実現可能性にはルート決定だけでなく、当然、採算の確保も必要であろう。今後、リニアの採算面についての議論を行い、採算面からも本当にリニア新幹線は実現可能なのかどうか国民にハッキリさせてほしい。