原発事故調査委員会 「失敗学」の畑村委員長にはこの厳しいハードルを乗り越えてほしい。 | 21世紀のケインジアンのブログ

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 原発事故調査委員会の委員長に「失敗学」の畑村洋太郎氏が起用される。私もかねてより、なかなかユニークな研究をしておられ素晴らしい人と思っていただけにこの人選はうれしい。


 しかし、この原発事故調査委員会には、なかなか厳しいハードルが待っている。それは、①政府や首相、官房長官などの対応も調査対象とするにも関わらず、この委員会は政府に属すること。つまり政府から独立していない。②強制調査権など法的な権限を持っていないこの二つが致命的なほど大きい足枷である。

 



 畑村氏はかつて自書で、こう述べている。「どの事故調査委員会も、様々な事情から真相解明に必要な情報が隠され、真の真相解明に結びつかないことが少なくない」。今回の原発事故調査委員会は始めから厳しい条件であることは、当然よくご存じであろう。初会合の後の記者会見でも「原子力は安全なものとされてきたのは間違いであると思う。100年後の評価に耐える報告をしたい」と述べ、期待させてくれる。厳しいハードルがあるものの、畑村氏のこれまでの経験とノウハウを活かして、この原発事故調査委員会そのものが「失敗」とならぬよう頑張っていただきたいと思う。