出逢いの質の大切さが説かれます。
出逢いの質とは、どのような出逢い方をするかということです。
つまり、出逢いのタイミングでお互いがどのような人間力を備えているのか、どのようなシチュエーションなのかによってその先の関係が左右されるということです。
そのため、出逢いの質を高めるために根本的に自分を磨く方法や、普段からの立ち居振る舞いなどといった細かいところにまで力を注いでいくことが大切だということがいわれるのです。
出逢いの質を高めることが大切な要素であることは間違いありませんが、ここではひとつ視点を変えて別れの質を高めることを考えてみます。
出逢いの質がどういう出逢い方をするかというものであるとすれば、別れの質とはどのような別れ方をしたかということです。
別れの質が出逢いの質を決定します。
むしろ、別れの質こそが出逢いの質そのものだといっても過言ではありません。
別れ際を大切にすることで、次の出逢いを引き寄せることができるからです。
来るべき時が来て別れることになってしまったのであれば、潔くきっちりと別れておきましょう。
別れは総じて辛いものです。
たとえば、恋人同士であれば振られる立場であるにしろ振る立場であるにしろ、多かれ少なかれ辛いという意味では同じです。
真剣に付き合っていた相手同士であれば、別れの際には必ず痛みを伴います。
命を削り合って時を過ごして来たからです。
人との付き合いというのは、究極は命のぶつけ合いです。
それだけの価値がある人としか付き合ってはいけないのです。
換言すれば、付き合っていたのは自分にとってそれだけの価値のある大切な存在だったからです。
どちらの立場であれ、別れ際を大切にきっちりと区切りをつけておくことがその人のオーラとなり、次の出逢いの質を高めることになるのです。
そうとわかれば、普段から相手との何気ない瞬間に感謝ができるし、もし別れがやってきたとしても感謝して受け止めて次の出逢いへと臨めるようになるのです。