プロは捨てる | ko-to-ba

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人は発するコトバ通りの人生を歩む。

何かを選ぶということは何かを捨てるということです。


たとえば、音楽で生きていこうと思ったら好きな音楽にありったけの時間を費やすことができます。


しかし、それは同時に他のことに時間を割くことができないということです。


人間はどこまでいってもないものねだりをする生き物ですが、捨てることは可能性を狭める後ろ向きな行為ではなく、可能性を無限に拡大していく極めて前向きな行為なのです。


人生の目的は、成長することです。


死ぬまで成長し続けて突き抜けた存在になるためには、究極はやることを1本に絞るしかありません。


選択肢を抱えた分だけ、力は分散してしまうからです。


100のエネルギーのうち50ずつ振り分けるよりも、1つに絞って100ぶつけた方が成長できるのは明らかです。


プロは一見すると多才で華やかに見えます。


孤独とは無縁で人に囲まれて順風満帆にここまで来たのだろうと思ってしまいます。


ところが、実際はそんなに器用でない場合が多いです。


むしろ不器用で『もう自分にはこれしかない!』というものにすがりつくように圧倒的な時間を費やしていたというのがほとんどのところです。


器用な人でも不器用な人でも共通していえるのは、1人の例外もなく孤独に自分を磨いていた時期が存在するということです。


『もうダメだ』といって折れそうになった経験もあります。


一流の人は、人生のある時期に捨てまくっています。


みんなが遊んでいる時期に一人部屋で自分の技を磨いていたのです。



捨てるということは成長に欠かせない行為であるのはもちろんのこと、プロの必須条件なのです。