ヒット商品やサービスから少し視点をズラしてみることは、新しいヒットを生み出す最善の方法です。
世間ではパクリと称されるようなことは、見方を変えれば最強の戦略ともいえるのです。
5年後、10年後といった少し先の未来にヒットするものは、今までに存在しなかったぶったまげるようなものではありません。
馴染みのある既存のものから、目の付けどころを少しだけズラしたものです。
たとえば、音楽プレーヤーは誕生から今までの間にいくつも生まれましたが、業界に革命を起こしたipodはデジタル音楽プレイヤーとして爆発的にヒットしました。
携帯電話も誕生してから随分と歴史はありますが、プラスアルファを継続していった結果、旧来のガラパゴス型、現在主流のスマートフォンと昔では考えられないレベルで進化を遂げています。
モノやサービスの歴史をたどってみると、新しいものは既存のものの良いとこ取りであったり、そこに別の価値を付けたものであることがわかります。
パクリというのは、誰でもできることではありません。
『良いところは何でも吸収していこう』という謙虚な姿勢が求められます。
素直であるという才能が必須なのです。
実際、そのままパクろうと思っても100%は無理です。
ある地点で必ず挫折します。
特にサービスにおいては、どれだけ頑張ってもあなたらしさが出てしまいます。
パクリからスタートしたものが、結局はあなたの独自性になるのです。
パクリという土台が安定したところで、やっとあなたのオリジナルが生まれる準備が整います。
オリジナルを生む近道は、パクリを愚直に継続していくことなのです。