諦めるというのは前向きな行為です。
世間では、特に日本では諦めるというと『逃げ出した』という印象がつきまといます。
『もっと頑張れ』『そこで努力するからこそ道が開けるんだ』というのです。
しかし、綺麗ごと抜きでいえば才能というものは確実に存在します。
否、世の中は才能ありきなのです。
才能がなければ話になりません。
才能のある分野でむちゃくちゃに努力するからこそ、道が開けるのです。
諦めるということは、別の可能性が開けるということです。
適切な才能を発掘していく行為なのです。
もっと大局的な部分を見ていきましょう。
今あなたが取り組んでいることは、手段です。
何か目的があって、それを達成するための手段の1つに過ぎないのです。
『成功して影響力を持って世の中をもっといい方向に変えていきたい』というのが目的であれば、経営者であろうが作家であろうがスポーツ選手であろうが職業は何でもいいのです。
影響力を持つことが最優先です。
つまり、その道の一流であるというスタートラインに立てればいいのです。
そのための手段はいくらでもあっていいのです。
そうであれば、目的を果たすために1つの手段を諦めるというのは極めて前向きな選択であり、適切な行為です。
逃げるどころか、立ち向かっています。
人は、勝てる土俵で勝つために生まれてきたのです。
勝てる土俵で勝つことが、幸せになることなのです。
そのためには、諦めるという選択肢を常に持っていなければならないのです。