情報を収集する手段をいくつか持っていると、その分だけものの見方も拡がります。
たとえば、新聞からの情報を絶対的に信頼している人がいます。
特に、年長者に多い傾向です。
『新聞に書いてあったんだから間違いないだろう』と言う人もいる始末です。
新聞というのは確かに大きなメディアです。
しかし、政治や利害関係などが絡んでいるので情報が操作されていたり恣意的なしがらみがあったりしてありのままの事実でないことがあります。
それに比べてネット上の情報は自由で、無限に拡がっています。
もちろん、玉石混淆です。
それでも、即時性に優れているのはもちろんのこと新聞で得られるような情報はまず網羅していると考えて間違いありません。
ネットでの速報のスピードには、新聞の号外ではぜんぜん敵いません。
また、テレビや新聞などのメディアと異なり素人のありのままの情報を知ることができるということです。
マスメディアでは許されない発信も、ネットでは可能です。
マスメディアでは加工される発信も、ネットでは裸のまま露わになります。
この情報の濃さ、情報の質というところにネットの強みがあります。
いちばん濃い情報という意味では、人から直接入る情報も欠かせません。
噂とは違い、その道のプロフェッショナルやある分野に特化している人から直接入る情報というのは、まだ世に溢れていないものがたくさんあります。
そこに価値があるのです。
情報は、知っている人が少なければ少ないほど価値があるからです。
収集の手段はいくつもありますが、どの手段を取ろうとも、究極、何が嘘で何が本当なのかということはわかりません。
自分のフィルターを使って情報を選別していかなければなりません。
大切なのはそのフィルターを磨いていくことです。
つまり、情報を見極める精度を高めることです。
そのためには、情報を遮断しないことです。
今日の情報は、明日には古くなります。
常に、どこかから情報をインプットし続ける姿勢が必要なのです。
情報がさらに氾濫していくこれからの世の中では、いくつもの情報に触れた上で必要なものを自分で選択して決断していく力がより強く求められているのです。