完璧主義から脱することができると、いくつもメリットがあります。
まず、精神的に楽になります。
そもそも人間は不完全な生き物です。
どこまでいっても不完全な存在なのです。
いくら頑張ったところで完璧にはなれないので、結局は苦しむだけです。
不完全を前提としていることです。
これは後ろ向きな姿勢ではなく、謙虚でいるための前向きな姿勢です。
そうなると、人に完璧を求めることもなくなります。
相手の失敗やミスにも寛容になることができるので、穏やかな人間関係を構築することができます。
他にもメリットとしては、たとえば行動が早くなります。
行動が早くなるということは、修正が利くということです。
仕事の企画でも、期限ギリギリまでに完璧を目指して提出するよりも、とりあえず形にしてしまってさっさと提出してしまいます。
もちろん、直しが入ります。
それでも、期限には余裕があるのでいくらでも修正をすることができます。
はじめから、3回も4回も手直しをする覚悟でいればいいのです。
途中で方向性が変わってしまうことになっても、行動が早くなることで変化にはいくらでも対応が可能になります。
スピードを重視することで方向性についてはいくらでも確認することができます。
完璧をはじめから狙わないことで、結果として仕事の質が上がるのです。
自分の中の完璧を目指してギリギリに仕上げたとしても、直しが入ったらゲームセットです。
ギリギリで仕上げるということは、修正する時間がないということです。
『完璧じゃなくていいんだ』と割り切れた瞬間、ストレスから遠ざかることができます。
それは結果として仕事の質を高め、円滑な人間関係を生み出すきっかけとなります。
不完全でいられるということは、いつまでも伸びしろがあるということなのです。