致命傷を避けるという考え方は大切です。
大きな失敗をしないために、小さな失敗をしておくということです。
人生では無数の失敗をすることになりますが、取り返しがつかない失敗というのはまず起こりません。
あなたが失敗だと感じているものは極々小さな失敗であり、その失敗のおかげで大失敗をすることを防げているのです。
大怪我をする前に、小さな怪我をしておくという考え方です。
幼い頃、危ないといわれた遊びをしていくつも怪我を経験しておくと、大人になって命に関わる危ない目に遭わずに済むのです。
たとえば、新入社員時代に社内の仕事の締め切りを落とすことで相手の信頼を失墜する経験をします。
自分としては学生気分が抜けず『まぁ1日くらい伸びても大丈夫でしょ』という感覚でいました。
しかし、実際には締め切りを落とすことは100%アウトであり場合によっては人間性を否定されることもあることを学び、むちゃくちゃ痛い思いをします。
社会人の早い段階でこの大人のルールに気づけたことで、この先の長い社会人生活で痛い目を見ずに済みます。
取引先が関わる仕事であれば、仕事の大小を問わずにあなたの会社を含めて信頼を失墜していた可能性もあります。
これが大失敗を防ぐための小失敗です。
致命傷にさえならなければ、人生はどうにでもなるのです。