知ったかぶりは確実に損をします。
人は誰しも、自分よりもものを知らない存在を見つけては教えたがるという本能があります。
相手の知らない自分の知識を披露することで、優越感に浸ろうとするのです。
特に、これは男性に顕著です。
『へぇ~。なるほどねぇ』と思っているところでも、つい『あぁ。知ってる知ってる』と相槌を打ってしまいます。
自分よりも相手の方がものを知っているのは悔しいので、あたかも最初から知っていたというような素振りを見せるのです。
知ったかぶりをすることで、2つの損があります。
ひとつは、謙虚になれないということです。
まず、相手の話を聴いていて『なるほど』と思ったら、そのまま『なるほど』と言葉にすることです。
また、どれだけ知っていることであってもひとまずは『なるほど』と受け止めることです。
この聴く姿勢を固めることが、学びにおいては何よりも大切です。
言葉とはすごいもので、実際に『なるほど』と言葉にしていくことで情報の吸収力は大きくなります。
そして、もうひとつは情報収集のチャンスを逃してしまうということです。
人は誰でも教えたがり屋さんなので、『なるほど』『それでそれで?』と目を輝かせていわれると、気持ちよくなってどんどん話してしまいます。
まったく話すつもりのなかった情報まで教えてくれたりするのです。
ただ知ったかぶりをしないだけで、これだけのメリットがあるのです。
知ったかぶりは後にそれがバレた場合、相手の自分への評価はガタ落ちします。
それまでどれだけ良い印象があったとしても、『こんなことを知ったかぶりするなんて、セコい器をした人間だな』と思われてしまいます。
安いプライドは1円にもなりません。
一方、思いもよらずに人から入った情報は、思いもよらない額のお金を生み出すことがあるのです。