伝え方ひとつで結果が雲泥の差になるということはよくあります。
圧倒的な結果を出している人を観察していると、『あの人にはいったいどんなカラクリがあるんだ』と思ってしまいます。
いつでも淡々としていて、涼しげな表情をしています。
悲壮感は少しも漂っていません。
結果を出す人には凝ったカラクリがないのはもちろんのこと、複雑なテクニックなどはいっさいありません。
やっていることは、実にシンプルなことなのです。
たとえば、役所の窓口で書類の発行をお願いした際に『〇〇がないと発行できません』というような言い方をする人がいます。
この言い方は、特にお役所仕事といわれる公務員系の職業でよくみられます。
どれだけ事務的な印象を拭い去ることができても、この言い回しでは相手をがっかりさせてしまいます。
一方、結果を出す人はこの場合『〇〇があれば発行できます』というような可能性を残した言い方をします。
どちらも言っていることは全く同じです。
それでも、伝え方1つで結果は真逆になってしまうのです。
これは、役所の仕事に限った話ではありません。
すべての仕事において共通です。
窓際に追いやられていく人は相手を絶望させる伝え方をしています。
出世していく人は相手に希望を持たせる伝え方をしているのです。