話が面白い人 | ko-to-ba

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人は発するコトバ通りの人生を歩む。

『あの人の話は面白い』といわれる人がいます。


このような評価を受ける人は全体的に能力が高く、人間性を兼ね備えている場合も多いです。


そのため、『自分も面白い話ができるようになりたい』と考えている人はたくさんいます。


面白い話ができるのであれば、それに越したことはありません。


ここで気づいておきたいのは、そのように言われた場合、必ずしも言葉通りに『話が面白い』と思われているわけではないということです。


『あの人は人の話をしっかりと聞いてくれる』という意味で使われるケースがあることに気づけるかどうかです。


人は、相手の話を聴くよりも自分の話を聴かせたい生き物です。


これは人間であれば例外なく共通で、一種の本能です。


聴くよりも話すことに快感を覚えるのです。


それを理解して強く意識したつもりでいても、つい自分ばっかり話してしまいます。


どうあがいても必ず空腹がやってくるのと同じです。


だからこそ、人の話を最後まで聴くことが出来る人はそれだけで相手から好かれます。


その結果として、『あの人と話すと面白い。あの人の話は面白い』と相手に勘違いされるのです。


こちらとしては相手の話を聴いていただけなのです。


それでも、相手は一方的に話していたのにも関わらず『良い話を聴かせてもらった。あの人の話はなんて面白いんだろう』と思い込みます。


そのため、実際にこちらが話すことになった場合でも、相手としては『この人の話は面白い』という前提があるので面白い部分を一生懸命見つけようとします。


しっかりと傾聴する姿勢ができているので、結果として大したことのない話をしても『なるほど。やっぱり面白いな。ためになる』という風に捉えるのです。



もちろん、相手の話を最後まで聴ける人というのは徹底してインプットする習慣が身に付いているので、喋らせてみても概して面白いものです。