コミュニケーションの大切さはいたるところで説かれています。
それぞれの切り口によって押さえるべき要素はいくつもありますが、コミュニケーションにおいて大切なことを具体的に1つあげるとすれば、相手の心をつかむことです。
もっと言えば、話をいかに聴けるかということです。
相手と信頼関係を築くためには、会話が欠かせません。
その中でも、とりわけ聴く力が重要なのです。
仲良くなろうと思うと、つい自分の話ばかりしてしまいがちです。
『僕は〇〇という会社で営業をしているのですが、将来は独立して会社を興そうと思っているんですよ。先日、起業に関するセミナーに行ったのですが・・・』
『私はこう見えて意外と〇〇な性格なの。今、付き合ってけっこう経つ彼氏がいるんだけど・・・あ、そもそも彼氏との出会いが面白くて・・・』
もちろん、相手の話を聴くためのとっかかりとして自分の話を持ち出すことが有効な場合もあります。
しかし、そのつもりでいても気づくと自分の話を延々と続けてしまっていたという失敗が起こり得るのは、休日のカフェでの3人組を観察していればわかります。
会話においては、自分の話は一切しないくらいのつもりでちょうどいいです。
相手から聞かれた場合においてのみ、あなたの話をすればいいのです。
あなたから話す場合でも、相手のことについて言葉にしてあげましょう。
相手の話をうまく聴けるようになると、時として本人も気づいていない魅力を見つけて教えてあげることもできます。
自分では考えもしなかった気づきを与えてくれる人には、誰もが心をつかまれてしまうのです。