コミュニケーションで大切なことは、相手を観ることです。
相手を観るということは、相手の心に触れることです。
『私はちゃんとあなたのことを見ていますよ』という姿勢をいかに表現するかがコミュニケーションです。
ちょっとしたタイミングに何を話すかで、相手との関係性はいくらでも変わっていきます。
例えば、お客との出会い頭でサービスマンは何を話すかです。
日本人にありきたりなのが、天気の話です。
これは一種の習慣ですが、これほど退屈な話もありません。
『今日は暑いですね』
『ホント、暑いですね~』
『今日は雨ですね』
『ええ、止まないですね~』
これはいちいち口にするまでもなく、感じていることです。
無難というよりも、何も生まれない無意味な会話です。
相手の記憶に残ることもありません。
偶然生まれた会話のタイミングは、あなたの観察力を発揮できる大切な場所です。
ここでどれだけ印象に残るアウトプットができるかです。
『変わったシャツのデザインですね』
『実は、初めてオーダーメイドをしてみまして・・・』
『あれ?今日はいつもと違う腕時計ですね』
『そうなんですよ!このまえ買ったばかりなんです』
目の付けどころによって、会話は思わぬ方向へと発展します。
場合によっては、仕事が受注できてしまうこともあります。
こういった観察力は日頃から磨いている視点や相手への思いやりなど、何かしらの努力から生まれるものです。
自分の身を削っているからこそ、相手の心を打つのです。
身を削る姿勢によって、コミュニケーション力はいくらでも磨くことが可能です。