マナーは臨機応変に | ko-to-ba

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人は発するコトバ通りの人生を歩む。

マナーに絶対の正解はありません。


その状況に応じてベストな対応を自分で考えることが真のマナーです。


例えば、名刺です。


名刺に関しては様々なマナーがあります。


『相手の名刺はその人の分身だと思って丁寧に扱うように』


『もらった名刺をすぐにしまってはいけません』


『名刺を渡すときは相手よりも下方から渡しましょう』


挙げ出せばキリがないくらいです。


それこそ会社の新人研修などでは鬼のように教わります。


しかし、SNSが普及して久しい現在では、名刺に対する価値観は世代によって大きく異なります。


そもそも、SNSのプロフィールページ自体が名刺的役割を果たしているからです。


現在の20代前半は、SNS慣れしている世代です。


つまり、名刺交換に重きを置いていないので、特にサラリーマンでない場合は名刺を持たない人も増えています。


同世代同士であれば、単純に昔からの流れに従って儀式的に名刺交換するのは無意味です。


相手が年長者である場合は、年長者のマナーに合わせることが無難です。


年長者であればあるほど、古くからの慣習などを重んじる傾向にあるからです。


そこでしくじってしまうと、取り返しのつかないことになる可能性もあります。


名刺に限った話ではありません。


大切なのは、相手の価値観を読み取る力です。


そこに寄り添った行動を取ることがマナーです。


マナーが人間関係のすべてではありませんが、マナーを考えることは友好な人間関係を築くための大切な手段です。


極端な話、国が違えばマナーも違います。


文化も異なってくるからです。


こちらでは常識とされていたことがあちらでは非常識という世界です。



接する相手や環境によって臨機応変に対応できるようになることは、社会人として求められる力の1つです。