人は、放っておくと安定を求めがちです。
『大学へ進学した方がちゃんとした会社に入りやすいし、安定した人生を送れるだろう』
『あの会社は大企業だから収入が安定しているわよ』
しかし、多くの人がいう安定というのは、実際のところ安定していません。
彼らのいう安定とは、無難に定年を迎えて老後を送れるというものです。
仮にそれを安定としても、言葉通りの安定というのは存在しません。
右肩上がりの経済成長を見せ、年功序列で定年まで給料をもらえるという時代はとっくに崩壊しています。
誰もが知っているように、名だたる大企業が倒産したり吸収されていく時代です。
安定と思っていた先には今までよりも多くのリスクが待ち受けているのです。
真の安定というのは、今までとは逆の位置に存在します。
常に動き続ける姿勢にこそ、安定は生まれるのです。
正確にいうと、結果として安定しているように見えるということです。
独楽と一緒です。
傍から見て安定しているような人は、むちゃくちゃに動いています。
静止している時間など一切ありません。
止まっているように見えて、実際は常に高速回転しているのです。
動き続けるということは、成長し続けるということです。
常に上を目指した行動を選択しています。
成長を諦めて言葉だけの安定を求めた途端、人生の独楽は勢いを失くしてしまうのです。