電車の中で友人を見かけることがあります。
声をかけようとすると、思わずためらってしまいます。
いつもと違う振る舞いをしているのです。
普段はおしとやかな印象を与えている女性が、優先席を独占して何かに追われるかのように化粧をしています。
普段は頼りになると思っていた会社の先輩が、鞄を横に置いて大股開きで席を独占して携帯をいじっています。
これを見ると、普段の格好は偽りでこの状況での振る舞いこそがその人の真実なのだと気づかされます。
ここで大切なことは、しっかり人を見極めようということではありません。
あなたも同じような確率で同じような状況に遭遇しているということです。
1ヶ月に1度知り合いを見かけるとすれば、あなたも最低でも1ヶ月に1度は誰かに見られています。
翻って、あなたはどうかということです。
人は日常の99%で判断されるのではなく、ふとした瞬間の1%で判断されてしまうのです。