循環させるという考え方は大切です。
どんどん次の人へとバトンを渡していくのです。
循環というのは、言い換えてみれば恩返しです。
例えば、仕事を上司から教わります。
ありがたい話です。
仕事はそもそも教わるものではなく、自分で盗んでいくものだからです。
上司だって忙しい自分の時間を割いてまで、都度教える義務はありません。
もし、幸運にも仕事を教えてもらう機会があれば、つべこべ言わずに素直に吸収します。
その上で、今度はあなたが部下へ仕事を教えるのです。
これが上司に対する恩返しです。
恩返しは、上司へと直接するものではありません。
上司へ直接何かしようと思っても、部下のあなたにできることは高が知れています。
リレーの選手の1人として、次へのバトンをつなぐことが上司への最大の恩返しになります。
学びや趣味においても同じです。
あなたが学び始めてためになったことは、周りの人に話してみましょう。
ほんの些細なことが、誰かのためになります。
学び始めてまだ日が浅いとしても、不安になる必要はありません。
『自分はまだ大したことないから・・・』と引け目を感じる必要はないのです。
いつの時代もこれから学び始める人、参入する人というのがいます。
そういった人へ向けて、1歩リードする立場として情報を提供していくという形はこれからもなくなりません。
間違いなく需要があるのです。
また、教えることで、自分の力を確認することができます。
教えることこそ、最大の学びです。
人に教えることができて初めて、自分が理解できたことがわかります。
教えてもらったことを、それを知らない別の人へ教えていくことこそ教えてもらった人への恩返しです。
どこかから得たものは、どこかへと渡していくのです。
お金を循環させるのと同じです。
稼いだお金は、ため込んでいてはいけません。
どんどん使っていきます。
使うことによって、また更にお金が入ってきます。
同じように、学んだことはどんどんアウトプットしていかなければなりません。
アウトプットすることで、またインプットすることが可能になるのです。
入れたものは出さなくてはいけません。
血液の循環と同じで、1箇所にとどめていては腐っていきます。
世の中を紐解いてみると、恩返しのリレーで成立していることがわかります。