夜更けて | 伽想詩

伽想詩

愛するものは猫と本と花......そしてantique


いつかこの世とお別れする時

猫たちと父が

眩い光の向こうから

「待ってたよ、さあ行こう」って言いながら

私を迎えに来てくれて

やっと逢えたうれしさと懐かしさでいっぱいで

少しの未練も残さずに

私は天に昇って行く ゆっくりと

久しぶりに見る猫も父も一番元気な時の姿で

もちろん私も



もうずっと離れなくても良いのだ

時の流れも

病気も無い

ずっとずっとこれからは一緒なのだ

永遠に



などと考えていたら

どこからかまめおが翔んできて

私の顔に頬ずりをした


今在る愛と、かつてそこに在った愛


それはどちらもかけがえの無いもの

だけどまだしばらくは

今在る愛を一生懸命大切にしなくてはいけないね


そう想いながら小さなまめおと頬を寄せて眠る


夜が静かに私達を包む

おやすみ また明日ね、まめお