特別なキミへ | 伽想詩

伽想詩

愛するものは猫と本と花......そしてantique

まめち、聞いてる?

また不貞腐れて外を見てるの?

そうだよね、今まではこのお家の何処もかしこも全部キミの自由なテリトリーで

走り回ろうが何処でご飯を食べようが誰も何にも言わなかったものね

ママはいつもキミだけのママで

寝る時は走って先回りしたりお出迎えはいつも1番先で

ずーっと甘えん坊の子猫のままのようなキミだったのに


急に弟や妹が出来て

キミのテリトリー全部とママを取ってしまったんだね

ご飯もろくに食べず、姿も現さず、いつも怖い顔をして

恨めしそうに子猫を見て

少しでも噛んだりしたら怒られて

まるで生活が変わったんだものね


でもまめち、ママはキミには特別な想いが有る

大病も無事に克服して病院から帰った時のあの誇らしい想い

初めて味わったあの感無量の帰り道を一生忘れない

それとプーちゃんが居なくなって2階で眠れなかった時

何度もママの傍へ来て言ってくれたよね

「ボクとねんねしょうよ。ママ。」

その日から、うれしそうにくっついてくっついて

これ以上くっつけないくらいに寄り添って寝てくれたっけ


まめち、何度も言うけどキミはママの「特別」なんだから

これかもいつも一緒に居て欲しい

ワガママで、きかん坊で、甘えん坊な

小さくて白い、子猫のようなキミに


$I will see again・また逢おうね