きっと、ずっと | 伽想詩

伽想詩

愛するものは猫と本と花......そしてantique

或る日突然、目の前から居なくなってしまう

何の覚悟も用意も出来ていないのに

喪失感と虚無感と後悔だけが残されて

毎日が色褪せて心が何処かへ置き去りにされたまま

そんな日が続くのは苦しくて辛くて、泪さえも枯れかけた時

あなたの傍にそっと手が差し伸べられる


「こんにちは、初めまして」


最初は戸惑うあなたの心の中に無防備に入り込む温かい生きもの

小さくてくるくる動いて飛び跳ねる

冷たく凍った心がじんわりと溶けて行き

強張った笑顔がいつしか優しい笑顔に戻って行く

そして毎日その小さな温かい生きものは

惜しげも無く溢れる愛を語り

あなたを少しずつ包みこんで

遠い記憶と楽しかった日々を素直な気持ちで思い返す事さえ出来るようになる


ずっと気が付かなかった けれど

決して忘れてしまった訳でも

愛が薄れてしまった事でも無く

それは緩やかな川の流れのように

自然に、とても自然に未来へと流れて行こうとしている



あの子はこの子 あなたは私


愛しい気持ちとあの温かさは同じ想い きっと、ずっと



またいつか必ず逢えるよ、だから覚えておいてねボクのこと、ワタシのこと


忘れないでね、いつも言ってたこのコトバ


「ママが大好き、いつまでも一番大好き」


$I will see again・また逢おうね
夏が来ると、暑いのが苦手だったプーちゃんを想います。
去年の夏はプーちゃんがベッドに来ない事が辛くてずっとリビングで寝て
何度もきれいな朝焼けを見たっけ・・・