9年前。
自宅の庭を大規模に整えることになり、
ミモザを植えました。

たいしたお世話はしていなかったのに、

それはそれは毎年見事に

咲いてくれるようになり、

たくさんの思い出を作ることが出来ました。


それが、今年の雪で、

ばっきりと折れてしまい、

樹形もひどい状態に。

葉はばさばさと落ち、

もう、これは抜くしかない、と

家族で話しました。

お友達もみんなミモザとの別れを惜しみ、

木を撫でに来てくれていました。


本当に寂しいけれど、

私から受け取ったミモザから、

福井県でもミモザは育つ、と、

おうちにミモザを植えたお友達は

12人にものぼり、

「くらむぼんちゃんのミモザは、

あちこちに根を張ってるよ。」と

慰められ、気持ちを立て直した時、

たまたまお友達と立ち寄った

ホームセンターで、

三角葉ミモザと出会ったのです。


お友達が助手席をミモザに譲ってくれて、

屋根をあけて、大きな鉢を持ち帰りました。

「よかったね。

くらむぼんの家にミモザがないなんて、

考えられなかった。」

と、後部座席から

何度も繰り返してくれるお友達。

6月に庭師さんの剪定が庭に入るので、

その時、このミモザに入れ替えてもらう

段取りをした翌日、

折れたミモザのあちこちから、

新芽が出ているのを見つけました。


「…。」


やっぱりこの木はここにいるべき?

あれ?新しい鉢は?

と、頭の中がぐるぐるぐるぐる。


結局、庭師さんに連絡し、

相談することに。


駆けつけてくれた庭師さんは、

「とにかく

この木が頑張ってくれそうだから、

切り直して薬を塗って、

添え木をしっかり立ててみましょう。」と

整えだしてくれました。

「まだ風邪が長引いてるみたいな状態だから、

とりあえずこのままで。

でも、切った感じもまだまだ長生きできそう。

またゆっくり整えましょう。」

とのことでした。


「新しいミモザが来たのを見て、

この家にいたい、って

頑張って芽吹いたんですかね。」

と、いかつい庭師さんが

可愛いことを真剣に言い残して

帰っていきました。

本当に急にあちこちが芽吹き始めました。


もー、新しいのをお迎えする前に

芽吹いてくれよー、とぼやきながらも、

やっぱり可愛くて、

芽吹いた芽を

何度も見に行っている私。


さて、三角葉ミモザは

どこに植えるかなぁ…。


でもそれもまた、お楽しみです。