あの日から一日だって、
やまゆり園の皆さんのことを、
忘れた日などありません。
あまりにも身近な、
大切すぎる方々のことだったので、
しばらく私自身の心の傷が癒えず、
思考が停止してしまっていました。
そんな中、
「手をつなぐ育成会」の声明を聞き、
心を揺さぶられました。
「私たち家族は
全力でみなさんのことを守ります。
ですから安心して、
堂々と生きてください。」
ハッと我に返りました。
私も、少しずつでも、
自分にできることを、
いつも考え続けていこう、
そう思い始めるようになれました。
ほどなくして、
「手をつなぐ」という冊子で、
障害のある家族と一緒に写った、
最高に幸せな一枚を、
募集している企画を見つけました。
それがこちら
障害者の家族は、
いろんな思いを経験しながらも、
それぞれの幸せの形にたどりつき、
笑顔の絶えない日々を送っている。
そのことを、
「言葉」ではなく「笑顔」で、
伝えることのできる企画なのだと思いました。
犠牲者のご家族の幸せだった日々を、
私たちが代わりに、少しでも、
伝えられるのかもしれない。
私はそう感じ取りました。
私一人の力ではとても微力だけれど、
それぞれの家庭のドラマが刻まれた、
たくさんの笑顔写真で彩られた、
大きな幸せのパズルを思い浮かべました。
なんて素敵なんだ!と思いました。
そのパズルのひとつのピースに、
私の家族もなれたのなら幸せだなぁと思い、
いてもたってもいられずに、
気がついたら写真を送信していました。
そして絵本の「スイミー」を思い出しました。
ひとつひとつの力はささやかでも、
みんなで手をつなぎ、ひとつになれば、
それは大きな力になり‥‥
何か目に見えない、大きな不安に対して、
自分自身が凛として、
立っていられるような気がしたんです。
そしてこのたび、
「手をつなぐ」受け取りました。

そしてたくさんの家族の、
ドラマが詰まったピースが集まり、
大きな大きな、
幸せのパズルが出来上がりました。

やまゆり園の皆さんの心には、
今も、そしていつまでも、
寄り添っていたい‥‥
そして自分のできることを、
いつでも考えて生きていきたい。
改めてそう思わせていただきました。
幸せはたしかに、
ここにあるのですから‥‥。
生まれてきたすべての命に、
心から「ありがとう」