もう、私の遺書はこれでいい! | ダウン症児のママはシンガーソングライター MIMOの「ギフト」な日々

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ダウン症の愛娘の子育てと、シンガーソングライターとしての音楽活動を楽しんでいます。
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先日の保護者会の途中、同じ学年のママ友さんと廊下を歩いていた時のことだ。彼女が不意にこう言った。

「あのね、この間ネットで調べ物してたら、酒井さんのブログに行き着いたのね。あ、ブログやってるのねーって初めて知ったんだ。」

「うん、そうなの。二年前からやってるだよね。」

「それでね、ごめん、私今まで酒井さんの曲、聴いたことなかったんだよね。だけどね、『どうかこの子を』って曲ににたどり着いたのよ。そしたらもう、なに?!あの曲?!」

え?私?お?怒られるのか?!

「聴いてすぐ、涙がグワーっと出てきてさぁ。リピート、リピートよ!私ね、自分が死ぬ時にさぁ、親戚に娘のこと、なんてお願いしようか?ってずっと思ってたの。でももう、私の遺書はこれでいい!この曲聴いて!って言おうと思ったよ!ほーんと!あの曲作ってくれてありがとね!あー、今あの曲思い出しただけでも泣けるわ‥‥。」

うぅっ‥‥こうやって言っていただけると、本当に作って良かったなぁと思える。

この曲を発表してから、障がいをお持ちのお子さんの親御さんが「私の葬式にはこの曲を流してほしい」とおっしゃってくださることが多々あった。この曲のタイトルを考える時に「遺書」「エンディングノート」「引継書」など、やっぱりこういうワードが出てきたくらいだ。だからそう言っていただけると、作り手としては感無量だ‥‥。

一瞬悲しい曲に思えるんだけど、実はこの曲の真意はそうではない。自分が天国に逝った後でも絶対に、愛する我が子を守るんだ!という母親の強い意志を表した曲なのだ。そのためには我が子を託す人に宛てた「引継書」をきちんと残すこと。どんな些細なことでもいい。我が子が笑顔になり、幸せになる方法を一番知っているのは、親しかいないだろう。我が子を守るための「愛の処方箋」は医者が書くのではなく、親が書いて残すのだ。

私がある司法書士さんから伺った、こんな素敵な話、たくさんの親御さんにも知っていただけたらなぁ‥‥との願いを込めて作った曲なのだった。(この曲を作るきっかけになったエピソードはこちらを。)




今年ライブで歌った曲の中で、一番良かったと言っていただけたのが、この「どうかこの子を」という曲だった。早急にCD化を求む!とのありがたいお言葉を胸に、来年はこの曲を含めたアルバムが出せるように‥‥頑張ります!



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